ビジネス書最優秀賞はセラノスの詐欺を克明に追った『Bad Blood』に

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 11月13日、ファイナンシャル・タイムズ紙とマッキンゼーが選ぶ今年の最優秀ビジネス書に、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者であるジョン・キャリルーの『Bad Blood』が選ばれた。

 このノンフィクションは、2003年、当時19歳で医療ITスタートアップを立ち上げたエリザベス・ホームズや他のスタッフの経歴を子細に調べた1冊。指先の1滴の血からどんな疾病でも発見できると豪語し、かき集めた資金でセラノスの企業価値は90億ドルにまで膨れ上がった。

 ロンドンで行われた授賞式で、6タイトルの候補作の著者からキャリルーが選ばれ、賞金3万ポンドが贈られた。同著の刊行後、ホームズとCOOだったラメシュ・バルワニは詐欺罪で起訴され、この9月にセラノスは廃業となった。

参考リンク

ファイナンシャル・タイムズの記事
https://www.ft.com/content/54095824-e682-11e8-8a85-04b8afea6ea3
ウォールストリート・ジャーナルのYouTubeの動画
https://www.youtube.com/watch?v=T6tiePtx530

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About 大原ケイ 135 Articles
NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。

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