Googleニュースショーケースの契約更新での要求など 日刊出版ニュースまとめ 2024.04.16

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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版に関連するニュースをデイリーでまとめています。ボットではありません。すべて手作業です。

【目次】

総合

「文芸3団体が読書バリアフリーに関する共同声明」「“AI脚本”だけがイベント中止の理由ではない」など、週刊出版ニュースまとめ&コラム #615(2024年4月7日~13日)〈HON.jp News Blog(2024年4月15日)〉

熾烈化するAI学習データ争奪戦【Media Innovation Weekly】4/15号〈Media Innovation(2024年4月15日)〉

【マンガ業界Newsまとめ】MANGA Plus by SHUEISHAがAIでマンガコミュニティ、メディアドゥ大型人事 など|4/14-149〈菊池健(2024年4月14日)〉

政治

フェイク対策のはずが「国家による情報空間への介入」という危険な議論に…総務省の有識者会議を注視しよう〈SlowNews | スローニュース(2024年4月14日)〉

フェイクニュースと偽・誤情報対策は、ニュースとコンテンツと広告に分けて検討を(藤代裕之) – エキスパート〈Yahoo!ニュース(2024年4月12日)〉

デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会 ワーキンググループ(第14回)配付資料〈総務省(2024年4月12日)〉

デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会(第17回)配付資料 ※ワーキンググループ(第15回)合同開催〈総務省(2024年4月15日)〉

社説:経産省の書店振興 本に親しむ空間どう守る〈毎日新聞(2024年4月14日)〉

社会

わからないことも共有する AI時代のジャーナリズムと「私」の視点〈朝日新聞デジタル(2024年4月15日)〉

OpenAIの「GPT Store」が著作権を巡る新たな火種を生んでいる〈WIRED.jp(2024年4月15日)〉

なぜディズニーはミッキーの著作権を延長しなかったのか…知的財産に厳しい態度を取るのをやめたワケ 「著作権の過度な主張」は業界を衰退させると気付いた〈PRESIDENT Online(2024年4月15日)〉

ひとことコメント

ディズニーが〈フリー〉からお金を生みだす方向へ舵を切ったという話の大枠は良いと思うのですが、冒頭の「所有者のいないオンライン・リソースでおそらく最も知られているのは、Wikipedia(ウィキペディア)だろう。」は、明確に「違う」と指摘しておきます。Wikipediaの解説ページには「著作権フリーではない」と明記されています。(鷹野)

日本文藝家協会、日本推理作家協会、日本ペンクラブ、「読書バリアフリーに関する三団体共同声明」を発出〈カレントアウェアネス・ポータル(2024年4月15日)〉

オリジナル漫画を扱う同人誌即売会「コミティア」が40年…「会場に来る人は予想以上に読解力に優れている」〈読売新聞(2024年4月15日)〉

BlueskyやThreadsに受け継がれたネット原住民の叡智〈WirelessWire News(2024年4月15日)〉

著作権情報誌「さあとらす」第2号発行のお知らせ〈一般社団法人 授業目的公衆送信補償金等管理協会(2024年4月15日)〉

お知らせ – 写実的な作品に関するpixivガイドライン改定の背景について〈pixiv(2024年4月15日)〉

24色のペン:街に本屋は必要か=田中理知(社会部中部グループ)〈毎日新聞(2024年4月14日)〉

漫画家の卵集う「トキワ荘」再び 外国人も育成、世界目指す〈日本経済新聞(2024年4月14日)〉

メタの投資広告、半数以上が著名人なりすましか 1位は森永卓郎氏、2位に堀江貴文氏〈産経ニュース(2024年4月14日)〉

<土曜訪問>出版の仕事 人生かけ 日本で初の女性文芸誌編集長を務めた 宮田毬栄(みやた・まりえ)さん(元編集者・文筆家)〈東京新聞 TOKYO Web(2024年4月13日)〉

絵が描けなくてもOK!「漫画の創り方」教えます…講談社が仕掛ける、まったく新しい教育サービス『創作の不思議』スタート(クリエイターズラボ)〈現代ビジネス | 講談社(2024年4月13日)〉

漫画を読むと頭が良くなる…?日本の漫画が「最強の学習教材」である理由(クリエイターズラボ)〈現代ビジネス | 講談社(2024年4月13日)〉

アメリカのZ世代女子の間で今、流行っているのは「読書会」〈Business Insider Japan(2024年4月13日)〉

経済

【パブリ】図書館営業代行など出版社にサービス提供 安価のDM発送や蔵書データ欠本提案などで販促〈BookLink(2024年4月15日)〉

【スクープ】グーグルが日本のマスコミに「宣戦布告」か…新聞社に突きつけた「不平等条約」の中身と「AI記者」驚愕の実力(週刊現代)〈マネー現代 | 講談社(2024年4月15日)〉

これは「知の治外法権」だ…グーグルが日本マスコミに突きつけた「生成AI条項」の衝撃と、「取材するほど損をする」ネットニュース業界の末路(週刊現代)〈マネー現代 | 講談社(2024年4月15日)〉

ひとことコメント

Google News Showcaseに記事を配信すると、今後はGoogleの他のサービス(生成AI含む)でも利用されることに合意することになる、という追加条件が契約更新時に突きつけられているそうです。記事ではSGE(Search Generative Experience)での二次利用についての危機感を煽っていますが(もちろんそれもないとは言いませんが)、むしろGoogleの狙いは「良質な学習用データ」としての利用ではないでしょうか。現状、5大全国紙のサイトはすべて、robots.txtでAI学習用のクローラGoogle-Extended(検索用とは別)を拒否しています。文化庁の審議会が示した「考え方」で、著作権法第30条の4があっても、robots.txtの記述を無視すると権利侵害になり得るといった見解が示されてますから、Googleはうかつに無視できないのですよね。良質な学習用データは競合他社との争奪戦ですから、逆にこれはより良い条件を引き出す交渉のチャンスだと思うのですよ。提供データの利用目的と影響範囲が大きく変わるわけですから。当然、対価の上乗せがあってしかるべきです。ビジネスなのですから、交渉しましょうよ。(鷹野)

クリエイターが開拓した新市場、10年の変化を数値で振り返る〈note株式会社のプレスリリース(2024年4月15日)〉

2023’s Top Selling Manga in North America Have Been Revealed(2023年に北米で最も売れたマンガが明らかに)〈ComicBook.com(2024年4月13日)〉

技術

アップルが開発した「GPT-4を凌ぐ」AIとは…「ReALM」はコンテキストを理解する〈Business Insider Japan(2024年4月15日)〉

AIが生成する画像を「ネコ」にするサイバー攻撃 絵師らを守る技術「Nightshade」 米シカゴ大が開発:Innovative Tech(AI+)〈ITmedia AI+(2024年4月15日)〉

OpenAI、GPT-4の「日本語特化モデル」発表–処理速度3倍に〈CNET Japan(2024年4月15日)〉

イベント

一般社団法人セーファーインターネット協会「広がる偽情報にどう対抗するか -検証・教育・規制を考える-」〈オンライン/4月16日〉

総務省「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会 ワーキンググループ(第16回)」〈オンライン/4月17日〉

日本電子出版協会「各社のEPUBリーダーは、現行CSS仕様やアクセシビリティをどれだけサポートしているのか?」〈オンライン/4月24日〉

一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構(D-JEDI)「これからの時代のライティング・編集スキル講座 -求められるライティング・編集スキル-」〈オンライン/4月24日〉

国立国会図書館国際子ども図書館・上野の森 親子ブックフェスタ運営委員会「生成AI『チャットGPT』と学校教育・図書館の未来を考える」〈国際子ども図書館(東京都台東区)/5月5日〉

東京文化資源会議「ひじりばし博覧会2024 in ソラシティカンファレンスセンター」〈東京都千代田区/5月5日〉

日本出版学会 出版技術研究部会「デジタル対応製本とスマートファクトリー」見学会〈東京都千代田区科学技術館/5月15日〉

デジタルアーカイブ学会「第4回 DAフォーラム」〈オンライン/6月23日〉

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HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。
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