インターネット・アーカイブの無料電子書籍貸し出しに著者団体が抗議

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 世界中の各都市で、新型コロナウイルス(COVID-19)によるロックダウンが実施され、学校や図書館が閉鎖する中、サンフランシスコを拠点とするインターネット・アーカイブ(Internet Archive)は先月24日、140万冊のEブックが読める「National Emergency Library」(国立緊急図書館)をオープンし、6月末までをめどに、ユーザーが1人10冊まで借りて読むことができるようにした。だが、著者を代表する団体が反対の声を上げているとザ・レジスターなど複数のメディアが伝えている。

 このプログラムから自著を外したい(オプト・アウト)したい著者は、その旨をメールで申し込めるようにはなっている。だが、これはフェアユースで一方的に正当化された版権侵害だとして、これまでに全米出版社協会(AAP)と全米作家協会(Authors Guild)が反対している。

 インターネット・アーカイブとそれに賛同する図書館は2011年に、管理されたデジタル貸出モデル「Controlled Digital Lending(CDL)」を提唱、図書館の蔵書で絶版となっている本を電子化し、1冊を1人に貸し出すやり方を通してきた。

参考リンク

英The Registerの記事
https://www.theregister.co.uk/2020/04/01/internet_archive_justifies_its_vast/
インターネット・アーカイブのリリース
https://blog.archive.org/2020/03/24/announcing-a-national-emergency-library-to-provide-digitized-books-to-students-and-the-public/
全米出版社協会(AAP)の声明
https://publishers.org/news/comment-from-aap-president-and-ceo-maria-pallante-on-the-internet-archives-national-emergency-library/

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著者について

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About 大原ケイ 278 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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