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世界中の各都市で、新型コロナウイルス(COVID-19)によるロックダウンが実施され、学校や図書館が閉鎖する中、サンフランシスコを拠点とするインターネット・アーカイブ(Internet Archive)は先月24日、140万冊のEブックが読める「National Emergency Library」(国立緊急図書館)をオープンし、6月末までをめどに、ユーザーが1人10冊まで借りて読むことができるようにした。だが、著者を代表する団体が反対の声を上げているとザ・レジスターなど複数のメディアが伝えている。
このプログラムから自著を外したい(オプト・アウト)したい著者は、その旨をメールで申し込めるようにはなっている。だが、これはフェアユースで一方的に正当化された版権侵害だとして、これまでに全米出版社協会(AAP)と全米作家協会(Authors Guild)が反対している。
インターネット・アーカイブとそれに賛同する図書館は2011年に、管理されたデジタル貸出モデル「Controlled Digital Lending(CDL)」を提唱、図書館の蔵書で絶版となっている本を電子化し、1冊を1人に貸し出すやり方を通してきた。
参考リンク
英The Registerの記事
https://www.theregister.co.uk/2020/04/01/internet_archive_justifies_its_vast/
インターネット・アーカイブのリリース
https://blog.archive.org/2020/03/24/announcing-a-national-emergency-library-to-provide-digitized-books-to-students-and-the-public/
全米出版社協会(AAP)の声明