ニューヨークのインディ書店従業員が労働組合設立へ

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 リテール産業の競争が激しいニューヨークにあって、4店目をオープンし、快進撃を続けるマクナリー・ジャクソン書店の書店員が、労働組合を組織すると業界誌パブリッシャーズ・ウィークリーが伝えている。

 一時期はソーホーにある本店が、店賃高騰で閉店の危機を迎えたマクナリー・ジャクソンだが、オーナーのサラ・マクナリーは周辺のエリアを物色するうちに本店だけでなく、サウスストリート・シーポートに1店、ブルックリンに2店舗目をオープンさせている。この他に文房具などを売るセレクトショップも3店ある。

 それらで働く従業員約100人のうち、80人が既に地元のリテール業の労組に参加し、業務内容の明文化や賃金アップを求めていくという。アメリカの書店員が労組に属しているのは珍しく、同市の「ブック・カルチャー」書店が2014年に参画、古書店ではストランド書店が70年代から労組を組織している。

 一方で、市内のホームレスを支援する非営利団体が運営する古書店、ハウジング・ワークスではチャールズ・キング会長が労組結成を阻止するための弁護士を雇ったことから、書店員100人以上が抗議するという事件があったばかり。他州ではオレゴンのパウエルズ書店の例があるぐらいだ。

参考リンク

パブリッシャーズ・ウィークリーの記事
https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/bookselling/article/81950-nyc-s-mcnally-jackson-likely-to-unionize.html
ニューヨーク・タイムズの記事
https://www.nytimes.com/2019/10/29/nyregion/union-housing-works-nyc.html
Patch.comの記事
https://patch.com/new-york/west-village/mcnally-jackson-booksellers-baristas-vote-unionizing

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著者について

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About 大原ケイ 278 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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