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リテール産業の競争が激しいニューヨークにあって、4店目をオープンし、快進撃を続けるマクナリー・ジャクソン書店の書店員が、労働組合を組織すると業界誌パブリッシャーズ・ウィークリーが伝えている。
一時期はソーホーにある本店が、店賃高騰で閉店の危機を迎えたマクナリー・ジャクソンだが、オーナーのサラ・マクナリーは周辺のエリアを物色するうちに本店だけでなく、サウスストリート・シーポートに1店、ブルックリンに2店舗目をオープンさせている。この他に文房具などを売るセレクトショップも3店ある。
それらで働く従業員約100人のうち、80人が既に地元のリテール業の労組に参加し、業務内容の明文化や賃金アップを求めていくという。アメリカの書店員が労組に属しているのは珍しく、同市の「ブック・カルチャー」書店が2014年に参画、古書店ではストランド書店が70年代から労組を組織している。
一方で、市内のホームレスを支援する非営利団体が運営する古書店、ハウジング・ワークスではチャールズ・キング会長が労組結成を阻止するための弁護士を雇ったことから、書店員100人以上が抗議するという事件があったばかり。他州ではオレゴンのパウエルズ書店の例があるぐらいだ。
参考リンク
パブリッシャーズ・ウィークリーの記事
https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/bookselling/article/81950-nyc-s-mcnally-jackson-likely-to-unionize.html
ニューヨーク・タイムズの記事
https://www.nytimes.com/2019/10/29/nyregion/union-housing-works-nyc.html
Patch.comの記事