全米書評家協会が初の寄付金募集

[この記事を読むのに必要な時間は約 2 分です。]

 47年の歴史を持つ全米書評家協会(The National Book Critics Circle, 以下NBCC)が初めてファンドレイジングを行うと、業界誌パブリッシャーズ・ウィークリーが伝えている。同協会が毎年3月に授与する全米批評家協会賞は全米図書賞(National Book Award)と並ぶ文学賞で、6部門(自伝、評伝、批評、フィクション、ノンフィクション、詩歌)で選ばれる。

 NBCCは非営利団体として、これまでずっと会員から毎年支払われる会員費で賄ってきたが、今回の資金集めはペイパルを通して行われ、非会員でも寄付できる。ファンドレイジング委員会のテス・テイラー理事会長は、会員に宛てたEメールで「NBCC賞は、会員が選ぶ唯一の全国的な賞であり、特定の出版社や個人からの影響を避けるため、出版社に寄付を要請することはしない」と書いている。

 寄付金の使途目的については、ウェブサイト運営や、日常の業務を行う従業員確保のため、文芸批評家育成のため新しく設立された基金に充てるなどとしている。

参考リンク

パブリッシャーズ・ウィークリーの記事
https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/awards-and-prizes/article/77805-nbcc-seeking-increased-endowment-launches-fundraiser.html
寄付を募るNBCCのブログ記事
http://bookcritics.org/blog/archive/we-need-your-help

渡辺由佳里×藤井太洋

HON.jp News Blogは、みなさまからの寄付金協賛金会費などによって運営されています。
About 大原ケイ 83 Articles
NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。