米ヴィズ・メディアが現地のマンガ系グラフィック・ノベルの新インプリント設立

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 小学館と集英社がアメリカのサンフランシスコで立ち上げたマンガ出版社ヴィズ・メディア(Viz Media)が、日本のマンガやアニメに影響を受けたアーティストらによるオリジナルのグラフィック・ノベルを刊行するインプリント「ヴィズ・オリジナル(Viz Originals)」を創設すると業界誌パブリッシャーズ・ウィークリーが伝えている。

 新インプリントのエグゼクティブ・エディターには、トーキョーポップや講談社US法人などでマンガ編集に携わってきたベテランであるフォーン・ラウ(Fawn Lau)が就任、マンガにインスパイヤーされた作品を募っていくという。

 ヴィズ・メディアの副社長兼発行人のレイラ・エーカー(Leyla Aker)は「初回のタイトル数は未定だが、ヴィズ・オリジナルは革新的なアイディアとストーリーを育てていく。長期的な計画なので、急がずにじっくりやっていきたい」とコメントした。

 ヴィズがマンガを出すときは右開きではなく左開きで、原作のあるものやゲームとのタイインなど、ターゲット年齢層に即したタイトルも出していくという。

参考リンク

パブリッシャーズ・ウィークリーの記事
https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/comics/article/79566-viz-launches-imprint-to-publish-original-manga-inspired-graphic-novels.html
コミック業界ニュースサイトCBR(Comic Book Resources)の記事
https://www.cbr.com/viz-launches-original-graphic-novel-imprint/

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About 大原ケイ 153 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。

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