米アマゾンが自閉症のニセ科学本を削除

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 アマゾンが第三業者による「マーケットプレイス」から、自閉症治癒として非科学的な療法を掲げた本を削除したと、NBCなどの米マスコミが伝えている。

 二酸化塩素の効果で191人の子どもが治ったなどとする「Healing the Symptoms Known as Autism(自閉症の症状を治す)」や、自閉症の原因は体内の水銀だと断定しキレーション治療を勧める「Fight Autism and Win(自閉症と戦い勝つ)」といった本が、アマゾンではすでに販売されていないことを同社は認めたが、なぜ取り除いたのか、あるいは他の本にも適用される可能性についてはコメントを控えた。

 折しも刊行されたばかりの米ワイヤード誌が自閉症について、医学的に真偽が解明されていない事柄や、下手をすると危険な治療法で治せるといった記述のある本が売られていることについて特集を組んだばかりだった。ここ何年もアメリカのマスコミで、ワクチンや健康法についての誤情報を含んだ本を宣伝していることが指摘されているが、ここに来て急に注目が集まった形だ。

 先週はフェースブックがシェアされている「ワクチンにまつわる誤情報」の「ランク下げ」を発表し、ユーチューブも先月、反ワクチンのビデオへの広告を停止した。2月にはアマゾンも反ワクチンのドキュメンタリーを削除している。

 反ワクチンの運動家として知られるラリー・クックはアマゾンから来たという手紙を公開し、今のうちに本やDVDを買いだめしようと呼びかけている。

参考リンク

NBCニュースの記事
https://www.nbcnews.com/tech/internet/amazon-removes-books-promoting-autism-cures-vaccine-misinformation-n982576
NYタイムズの記事
https://www.nytimes.com/2019/03/13/technology/amazon-autism-books.html

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About 大原ケイ 135 Articles
NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。

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