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日本時間の17日、「ISO/TC 46/SC 9」委員会の広報メールによると、電子書籍業界にも多大な影響を与えると予想される次世代のISBNコード規格が、来月ISOによって正式に登録されることが明らかになった。
日本を含む世界各国で出版物の流通管理コードとして使われてきたISBNだが、5年ほど前から電子書籍や電子タグなどといったデジタル技術の登場、書店以外の流通網での書籍販売数増加などといった環境変化に対応するため、大幅な規格改訂が切望されてきた。2002年から、世界各国のISBN交付担当会社によって構成される「ISO/TC 46/SC 9」委員会の第4ワークグループがその次世代ISBNコードのドラフト策定作業に着手。結果、ISO内部でのいくつかの承認プロセスを経て、新規格となる「ISO 2108 4th Edition」が2007年1月から発効されることが決定している。その前の最後のステップとなる文書化が、3月末にISO側で行なわれる。
次世代ISBNコードの最大の目玉は、一般の小売流通コードと互換性を持たせるために桁数が13桁に増える点と、デジタル技術への対応の2点。とくに電子書籍については、今回から正式にISBNの適用範囲に組み込まれることとなり、なおかつ同じ作品でもフォーマットが異なる場合は別個のISBNコードを付けるよう明記されているため、日本国内外の関連企業でいずれシステム面での調整が必要になるものと予想されている。
【関連リンク】
次世代ISBNの規格マニュアル(英文)