米児童書の各賞発表

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 全米図書館協会から授与されるニューベリー賞、カルデコット賞は、公共図書館司書や子育て中の親に影響力のある文学賞であり、シアトルで開催された今年の Youth Media Awards の式典で他の児童書賞と同時に発表になった。

 1922年に設立され「子どものためのアメリカ文学に最も貢献した本」に贈られるニューベリー・メダルは、メグ・メディーナ著『Merci Suarez Changes Gears』が選ばれた。メディーナはニューヨーク郊外クィーンズ地区在住のキューバ系アメリカ人で、2013年にいじめをテーマにした『Yaqui Delgado Wants to Kick Your Ass』という、本の題名がよろしくないと禁書扱いされた経験を持つベテラン児童書文学作家。

 一方、絵本に贈られるカルデコット・メダルを受賞したのは『Hello Lighthouse』のソフィー・ブラッコール。こちらは同じニューヨークのブルックリンで活躍するオーストラリア人イラストレーターで、2016年にも『くまのプーさん』の歴史を描いた『Finding Winnie』で同賞を受賞している。

 この他にもヤング・アダルト文学賞であるプリンツ賞には、既に全米図書賞を受賞しているエリザベス・アチェヴィドの『The Poet X』が選ばれた。アチェヴィドは poetry slam という詩の朗読バトルの全米チャンピオンに選ばれたこともある、ドミニカ共和国出身のニューヨーカーで、YA小説に取り組んだのはこれが初めて。

参考リンク

全米図書館協会のサイトでの発表
http://www.ala.org/news/press-releases/2019/01/american-library-association-announces-2019-youth-media-award-winners
American Libraries Magazineのニュース
https://americanlibrariesmagazine.org/blogs/the-scoop/2019-youth-media-award-winners/

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About 大原ケイ 180 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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