クレジットカード使い込みで訴えられたハリー・ポッター著者のアシスタントが法廷で反論

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 クレジットカードで使い込みをしたとして、『ハリー・ポッター』著者のJ・K・ローリングに訴えられていたアシスタントが、法廷で「気っ風はいいけれど、忙しすぎる上司だった」と証言した、と英ガーディアン紙が伝えている。

 このアシスタントは35歳のアマンダ・ドナルドソンで、2017年に勝手にクレジットカードで買い物したり、ハリー・ポッターグッズを2万4000ポンド分(編注:約340万円)を使い込んだとして解雇されていた。買い物の中身はコスメブランドのモルトン・ブラウンで3629ポンド、カードショップのペイパー・タイガーで2139ポンド、スターバックスなどで約1800ポンド、といったもの。

 法廷でドナルドソンは、クレジットカードで買ったものはスタッフの誕生日祝いやパーティーのためにローリングに言われた、と主張した。また、自分の子どものベビーカーが壊れたときに新しいのを買ってくれたりする「気前のいい」上司だったが、忙しすぎてクレジットカードの細かい使い方までは指示されなかったと証言した。ローリングは常に忙しく、気分屋だったので、いつアプローチしていいかスタッフが皆困っていたとも。

 原告の主張に対し、ドナルドソンは「自分の仕事を大事に思っていたし、使い込んだなどとは心外で傷ついている」と証言した。オフィスから盗んだハリー・ポッターグッズに関しても「入院していた子どもと交流を続けていたため」とし、一部を返却した。

 結婚後のジョアン・マレーという名前で訴訟を起こしているJ・K・ローリングの夫は「ドナルドソンは嘘がうまい」とコメントしている。

参考リンク

ガーディアン紙の記事
https://www.theguardian.com/uk-news/2018/dec/18/jk-rowling-generous-but-unapproachable-her-ex-pa-tells-court
デイリー・メールの記事

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著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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