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ISBN番号のついた書籍を調査した米ボウカー社(Bowker)の年次報告書によれば、従来の出版社を介さないセルフ・パブリッシングの(紙の)本が初めて年間100万冊を超えたことが明らかになった。2017年にボウカーが発行した紙の本のISBNが、前年度比で38%増の87万9587冊となり、Eブックをセルフ・パブリッシングで出した著作数は13%減の12万9601冊。
ボウカーの発表ではEブックのISBN数は3年連続で減少しているが、これは多くの著者が、ISBNではなくASIN番号を使うアマゾンのプラットフォームであるKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)の利用に移行したためだと説明している(ボウカーではKDPタイトル発行数を測れず、アマゾンはKDPタイトル数を公開しないため)。
一方で、アマゾン傘下のCreateSpaceを利用して作られたセルフ・パブリッシングの紙の本はボウカーも把握しており、こちらは2016年から50%増の75万2000冊となっている。KDP以外のプラットフォームでは、Luluが5%減の3万6651冊、AuthorsSolutionsが19%減の1万5667冊、Smashwordsが15%減の7万4290冊となっている。
関連リンク
ボウカー社のリリース
https://www.prnewswire.com/news-releases/new-record-more-than-1-million-books-self-published-in-2017-300728854.html
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