Adobe幹部、生成AIによる作風の模倣を規制対象にと主張など 日刊出版ニュースまとめ 2024.08.08

Text to Image by Adobe Firefly Image 3 Model(構成参照+“壁一面に本棚のある書店”+生成塗りつぶし“床に寝転んでいる黒猫”)
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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。

【目次】

政治

AI規制で「作風」も著作権保護を Adobeのワドワーニ氏 GDS2024世界デジタルサミット〈日本経済新聞(2024年8月7日)〉

ひとことコメント

しかしAIを使えば作風の模倣も容易だ。『ものまね作品』が販売された場合も権利者は補償されるべきだ。各国の立法機関と協力し、保護対象範囲を広げるよう働きかけている」

さすがにそれはちょっと危ういのでは、と思ってしまいました。そんな規制をしたら、人間による作風の模倣にまで影響が出かねない。だから恐らく「AI生成コンテンツだけを規制対象とすればよい」みたいなロジックなんでしょうけど、現状すでに人間の生み出したコンテンツなのかAI生成物なのか区別が付かない状態になってきてますし、人間の創作物にAIが補正を加えるみたいなケースをどうするか? など、考えれば考えるほど難しい。まあ、だから「コンテンツ認証イニシアチブ」って話なんでしょうけど(鷹野)

政府が能動的サイバー防御導入へ中間整理 海外の通信、収集に制限〈日本経済新聞(2024年8月6日)〉

サイバー対策、企業にも対応責任 被害報告や人材確保〈日本経済新聞(2024年8月6日)〉

サイバー安全保障分野での対応能力の向上に向けた有識者会議(※末尾にこれまでの議論の整理)〈内閣官房ホームページ(2024年8月7日)〉

ひとことコメント

「通信の秘密」に穴を開けようとする話なので警戒していましたが、「海外からの攻撃による被害を防ぐことが前提」なので「外国が関係する通信について分析する必要」と整理されたそうです。しかし、重要インフラ15分野は企業にも対応責任があるとのこと。「クレジット」が入っているので、決済機能を持っているサービス(EC)を運営している企業は直接関係してくるかも。って、それウチもじゃん!(鷹野)

[社説]Google敗訴は巨大IT独占への警鐘だ〈日本経済新聞(2024年8月6日)〉

社会

鈴木成一と本をつくる#4 「ブックデザインとはなんぞや」〈読書百景(2024年8月7日)〉

【北米エンタメニュースまとめ】パリ五輪での「ハイキュー‼」の浸透度合い、小学館が北米でラノベ配信、海外二次創作市場で人気のCPは?〈libro(2024年8月6日)〉

何十年も売れ続けている定番の日経文庫11冊を編集長が解説〈日経BOOKプラス(2024年8月6日)〉

「読書習慣が自然と身につく」本棚のつくり方 「図鑑・歴史シリーズ」全巻揃える必要はない | リーダーシップ・教養・資格・スキル〈東洋経済オンライン(2024年8月6日)〉

経済

Amazon、アソシエイト・プログラムの紹介料上限を廃止〈PC Watch(2024年8月7日)〉

ひとことコメント

アフィリエイターが高額商品ばかり扱うようになるかも? 本みたいに単価の安い商品は、あまり熱心に扱わなくなる可能性が。(鷹野)

Amazon、ラストワンマイルに250億円投資 置き配拡大〈日本経済新聞(2024年8月7日)〉

東京大学・松尾研、AI創業支援50社へ 米巨大IT対抗へ布石〈日本経済新聞(2024年8月7日)〉

いまは日本が世界を席巻しているが…「半導体の二の舞」になるかもしれない超巨大産業の実体(川口 友万)〈マネー現代 | 講談社(2024年8月6日)〉

技術

なぜAI絵っぽく見えるのか〈852話(2024年8月7日)〉

ひとことコメント

最後のほうのラフな絵は、確かに見分けるのが難しい……(鷹野)

イベント

版元ドットコム・カーリル「openBDのこれまでとこれから」〈オンライン/8月8日〉

文化庁 令和6年度著作権セミナー「AIと著作権Ⅱ」〈オンライン/8月9日〉

三省堂書店めくる塾「けんごさんと語ろう 読書の楽しみの伝え方 〜小説の面白さについて・最近おすすめの小説も紹介します。」〈オンライン/8月20日〉

三省堂書店めくる塾「三宅玲子さん&書店主『本屋のない人生なんて−本屋さんトークセッション』」〈オンライン/8月23日〉

国立国会図書館・内閣府知的財産戦略推進事務局「デジタルアーカイブフェス」〈オンライン/8月26日〉

シンポジウム「デジタルシフトの次へ―米国議会図書館の新戦略から見えてくるもの―」〈国立国会図書館 東京本館 新館 講堂/9月24日〉

お知らせ

◆ 今年もやります! デジタル・パブリッシングの可能性と課題について議論するオープンカンファレンス「HON-CF(ホンカンファ)2024」は9月6日(金)~8日(日)の開催です。詳細はこちらのURLから近日公開予定。Coming soon!

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HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。
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