日刊出版ニュースまとめ 2023.02.23

日刊出版ニュースまとめ

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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版に関連するニュースをデイリーでまとめています。

国内

【決算・人事】講談社 84期売上金額ベースでは前期超え〈文化通信デジタル(2023年2月22日)〉

 講談社は2月21日、第84期(2021・12・1~22・11・30)の決算を発表した。売上高は1694億8100万円、当期純利益は149億6900万円だった。    同期から収益認識に関す…続き

ネット投稿削除へ裁判外手続き 中傷の被害拡大防止、総務省検討〈共同通信(2023年2月22日)〉

インターネット上の誹謗中傷対策を議論する総務省の有識者会議は21日、問題のある投稿の迅速な削除に向け...

企業はインボイスの「受領側」としての対応について認知が遅れている――ラクスの調査結果〈INTERNET Watch(2023年2月22日)〉

 クラウド経費精算システム「楽楽精算」などを提供する株式会社ラクスは2月15日、経理担当者を対象に実施したインボイス制度に関する調査の結果を発表した。インボイス制度では請求書の発行側・受領側の両方の立場があるが、発行側に比べ、受領側の対応についての認知が遅れているという結果となった。

小説アプリ「テラーノベル」が若者に人気、マンガ化や映像化で世界的なヒットIPを目指す〈Forbes JAPAN(2023年2月22日)〉

盛り上がりを見せる「webtoon」制作の今 日本のクリエイターに大きなチャンスがある理由とは〈CreatorZine(2023年2月22日)〉

 クリエイターエコノミー協会の調査でもクリエイターの課題の一位が「収益化」であるように、クリエイターにとって「収益を得ること」は古今東西つねにつきまとい続けている課題です。それでもテクノロジーの進化などの社会変化によって、クリエイターが収益を得る方法は増え続けて、10〜20年前では存在しなかった形で生計を立てるクリエイターが増えています。そんなクリエイターの新しい収益方法とその実態について、コンテ...

プロ並みの画像を生成するAIの謎、どうやってそんなことができるのか〈日経クロステック(xTECH)(2023年2月22日)〉

 今、世界中で話題になっている「画像生成AI」。プロが描いたと思えるような絵を自動で生成してくれる技術です。特に「Stable Diffusion」という画像生成AIのオープンソースソフトは、クラウド上でも個人の(ある程度高速な)PC上でもすぐ試せます。

「さわや書店」栗澤氏の初著作『本屋、地元に生きる』 KADOKAWAから発売〈文化通信デジタル(2023年2月22日)〉

       KADOKAWAは2月22日、岩手県盛岡市「さわや書店」現役書店員・栗澤順一氏による初著作『本屋、地元に生きる』を発売した。    岩手県にある「…続き

AndroidとiOSを「独占」とする公取委の指摘は正しいか–サイドローディング解禁に潜むリスク〈CNET Japan(2023年2月22日)〉

公正取引委員会は2月9日、スマートフォンのOSやアプリ、配信サービスに関する調査を実施し、アップルとグーグルによる独占禁止法上、問題となる行為や懸念があるという報告書を発表した。

「ChatGPT」メディアで活用の動きが加速 文章を書いてくれるAIはライターの仕事を奪うのか?〈Real Sound|リアルサウンド ブック(2023年2月22日)〉

 10年、20年先の我々の仕事の在り方や、働き方までも一変させるといわれるAI。これまでは専門職が使いこなすイメージが強かったが、本格的にAIが身近なものになるかもしれない。その可能性を広げると言われるのが「ChatGPT」だ。最近、ワイドショーやニュースでも報道されるので、名前だけなら耳にした人…

活字に親しむ新習慣 湖西高で市の電子図書館活用「デジタル朝読書」〈中日新聞しずおかWeb(2023年2月22日)〉

湖西市立図書館で昨年十月に始まった電子図書貸し出しサービス「こさい電子図書館」を活用し、一人一台に配備された電子端末で読む「デジタル朝...

トーハン 書店に体験型デジタルテーマパーク TSUTAYAレイクタウンで先行導入〈文化通信デジタル(2023年2月22日)〉

 トーハンはこのほど体験型デジタルテーマパーク「リトルプラネット」の先行導入として、株式会社明文堂プランナーのTSUTAYAレイクタウン(越谷市)でポップアップパークを開設。休日には多くの親子連れがア…続き

インターネットから始まる新たな社会像を38人の専門家が解説 『インターネット白書2023 分断する世界とインターネットガバナンス』発行 27年目を迎えたデジタル業界定番の年鑑、最新刊〈NextPublishing(2023年2月22日)〉

田舎に出版社を作ってベストセラーを出す方法〈版元ドットコム(2023年2月22日)〉

ネット中傷、要求あれば原則削除すべきか 国の有識者会議が議論へ〈朝日新聞デジタル(2023年2月21日)〉

 インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策をめぐり、総務省の有識者会議は21日、今後検討すべき論点を取りまとめた。ツイッターやグーグルなどのプラットフォーム(PF)事業者が、被害者からの削除要求に原則…

講談社、22年11月の税引き益4%減 漫画ヒットの反動〈日本経済新聞(2023年2月21日)〉

講談社が21日発表した2022年11月期の単独決算は、税引き利益が149億円だった。前期から適用した「収益認識に関する会計基準」の影響を考慮せずに比較すると、前の期比4%減だった。「東京リベンジャーズ」シリーズのアニメ放送に伴い漫画販売が伸びた前の期の反動が出た。

インボイス制度の改正案について〈財務省(2023年2月13日)〉

世界

米国の非営利団体Library Futures Foundation、図書館と市民のためのデジタル所有権に関するポリシーペーパーを公開〈カレントアウェアネス・ポータル(2023年2月22日)〉

2023年2月14日、米国の非営利団体Library Futures Foundationが、図書館と市民のためのデジタル所有権に関するポリシーペーパー“Toward a New Access Paradigm: Digital Owner

AI生成コンテンツめぐる法的責任、米最高裁が言及〈CNET Japan(2023年2月22日)〉

「YouTube」のレコメンデーションをめぐる裁判で、米最高裁判事が生成AIをめぐる法的な責任について言及した。

ウィズコロナへ転換した中国・天津の書店や図書館を訪う〈HON.jp News Blog(2023年2月22日)〉

 コロナ禍により中国・北京市からほとんど出られなかった馬場公彦さんですが、昨年末の政策転換によっていまではほぼ自由に旅行ができるようになったそうです。今回は天津市を訪れ、濱海図書館や蔦屋書店・天津図書大廈・内山書店の様子をレポートしてくれました。中国の魅力ある書店探訪 天津編ゼロコロナから解放されて 3年間に渉るコロナ禍での幽閉生活で、その間、ほとんど北京から出ることはなかった。昨2022年12月7日...

Kindle Create を使用して本を EPUB 形式でエクスポート〈KDPコミュニティ(2023年2月22日)〉

政府によるインターネットの遮断が横行する時代、世界には新たな「デジタルノーマル」が到来した〈WIRED.jp(2023年2月21日)〉

インターネットの遮断や制限が世界的に横行している実態が、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)などで知られるCloudflare(クラウドフレア)の調査で明らかになった。いまやこうした事態は他人事ではなくなりつつあり、新たな「デジタルノーマル」の到来を痛感させられる。

Authors are spamming out Kindle Books using ChatGPT〈Good e-Reader(2023年2月21日)〉

AI is starting to take over the Kindle Bookstore, by authors taking advantage of Kindle Direct Publishing. In the first weeks of February, over 200 e-books that listed ChatGPT as an author or co-author. These books include 'How to Write and Create Content Using ChatGPT,' 'The Power of Homework' and poetry collection 'Echoes of the Universe' and sci-fi epic about an...

Internet Archive Joins Library Groups at the Supreme Court〈Internet Archive Blogs(2023年2月21日)〉

On February 23, 2023, the United States Supreme Court will hear oral arguments in Gonzalez v. Google. The case is, in a narrow sense, about whether certain algorithmic recommendations of a very large online platform can give rise to civil liability. But the Court’s ruling could fundamentally “reshape the internet”, redefining the circumstances in which

AIが書いた小説の投稿激増、ヒューゴー賞受賞SF誌が受付を一時停止〈テクノエッジ TechnoEdge(2023年2月21日)〉

SF誌Clarkesworld Magazineは現在、作品の投稿システムを閉鎖しています。編集長のニール・クラーク氏はその理由として、AI生成文の投稿量が手に負えなくなったためであると説明しました。

イベント

報告:阪本博志(帝京大学)「大宅壮一が遺したもの」〈日本出版学会 雑誌研究部会(オンライン)/2月24日〉

「大宅壮一が遺したもの」  報 告:阪本博志(帝京大学)   日 時:2023年2月24日(金) 19時00分~20時30分(予定) 場 所:オンライン開催(Zoom) 参加費:無料 定 員:100名 申込先:https://forms.g

令和4年度第25回日本学校図書館学会 学校図書館フォーラム「デジタル教材と書籍の未来 ―情報センターとしての学校図書館の在り方」〈日本学校図書館学会(オンライン)/2月25日〉

「クリエイター必見!海賊版ってなんだ?被害者だけでなく加害者になることだってあるってホント? 」〈ニコニコ生放送(オンライン)/2月26日〉

番組内容クリエイターの方であれば、自分の描いたイラストが、知らない人に勝手に使われたい...

国立国会図書館デジタルコレクションのリニューアル〈日本電子出版協会(オンライン)/2月28日〉

オンライン講演会「メタバース(仮想空間)で図書館は何ができるか~あるいはVR図書館製作奮闘記~」〈群馬大学総合情報メディアセンター(オンライン)/3月1日〉

第22期文化審議会第4回総会(第90回)〈文化庁(オンライン)/3月1日〉

電流協オープンセミナー「電子出版での海外展開の具体的な可能性 ~有望な海外市場とデジタルコミック流通の実際~」〈電子出版制作・流通協議会(オンライン)/3月2日〉

海外電子出版流通の現状とその可能性について、現在既に海外展開をされている出版社や海外流通に取り組まれている流通事業者に具体例を含めて語っていただきます。

報告:石田あゆう(会員・桃山学院大学社会学部教授)「雑誌出版とジェンダー:『婦人文藝』主宰者としての神近市子を中心に」〈日本出版学会 関西部会(オンライン)/3月4日〉

「雑誌出版とジェンダー  :『婦人文藝』主宰者としての神近市子を中心に」  報 告:石田あゆう(会員・桃山学院大学社会学部教授)   日 時:2023年3月4日(土)14時30分~16時00分(開場:14時15分) 場 所:オンライン開催(

10代のマンガと読書フォーラム 座談会「ヒットマンガの裏側と読書」〈JPIC 一般財団法人 出版文化産業振興財団/3月4日〉

集英社少年ジャンプ+編集部林士平さん、講談社週刊少年マガジン原一仁さん、進行のサンキュータツオさんに...

海外マンガ交流部会 特別講演会「フランス語圏コミックス研究」〈日本マンガ学会・専修大学現代文化研究会共催/3月5日〉

海外マンガ交流部会 特別講演会「フランス語圏コミックス研究」 - 日本マンガ学会

JPRO説明会「電子書籍活用、ためし読み、アクセシブル…JPROがもっと便利に」〈一般社団法人日本出版インフラセンター事務局(一橋講堂&オンライン)/3月6日〉

読書のバリアフリーを進める 「アクセシブルライブラリの開発経緯および現状と課題」「出版・図書館における「読書バリアフリー法」対応の現状と課題(その2)」「ABSCの設立に向けて」〈日本出版学会 出版アクセシビリティ研究部会(オンライン)/3月8日〉

本屋サミット2023 in 大阪府立中之島図書館〈大阪府立中之島図書館/3月11日〉

近年、活字離れが叫ばれて久しい中、それでも私たちは毎日の生活の中で「本」を手放せないでいます。電子書籍やネット通販は便利で魅力的ではありますが、やはり実店舗で手に取って本を選びたい。そんな方も多いのではないでしょうか。私たちと「本」をつないでくれている本屋さん。その現状と未来について考えるため、モデレーターに梅田 蔦屋書店の北田博充氏をお迎えし、本屋の“リアル”をトークセッション形式で掘り下げてい...

第190回月例会「公益財団法人 大宅壮一文庫:雑誌図書館としての活動と雑誌記事索引の作成から検索まで」〈三田図書館・情報学会(オンライン)/3月11日〉

令和4年度 ビジネス講座「本屋サミット2023 in 中之島図書館」〈大阪府立中之島図書館/3月11日〉

「デジタルアーカイブ憲章 みんなで創る総括シンポジウム」〈デジタルアーカイブ学会(御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター)/3月14日〉

「デジタルアーカイブ憲章 みんなで創る総括シンポジウム」 ■主催 デジタルアーカイブ学会 ■開催日時 2023 年 3 月 14 日 (火) 19 :00~21:00 ■場所 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター ル … 続きを読む

下川和男「古い雑誌を誰でも閲覧ーーNDLデジタルコレクションをユーザ目線で」〈日本電子出版協会(オンライン)/3月14日〉

共同研究シンポジウム「デジタル社会は子どもの読書環境をどう豊かにできるか?〜『紙』と『デジタル』のベストミックスの模索〜」〈東京大学 発達保育実践政策学センター・ポプラ社(オンライン)/3月14日〉

第18回レファレンス協同データベース事業フォーラム「レファ協で出会う専門図書館―そのディープな魅力に迫る―」〈国立国会図書館(オンライン)/3月22日〉

2023年4月月例研究会「これからの学術情報システムのメタデータ収集・作成方針 : 「流通」を前提としたメタデータの整備に向けて」〈日本図書館研究会情報組織化研究グループ(オンライン)/4月15日〉

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