日刊出版ニュースまとめ 2023.01.19

日刊出版ニュースまとめ

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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版に関連するニュースをデイリーでまとめています。

【目次】

国内

信頼できる発信者を識別する技術の実用化・ウェブ標準化を目指す「オリジネーター・プロファイル(OP)技術研究組合」設立〈INTERNET Watch(2023年1月18日)〉

 インターネット上で信頼性のあるコンテンツ作成者などを識別する技術「オリジネーター・プロファイル(Originator Profile=OP)」の実用化を目指す団体「オリジネーター・プロファイル(OP)技術研究組合」が設立された。

データ分析が生む「売れる漫画」、電子コミック時代の作品づくりとは〈朝日新聞デジタル(2023年1月18日)〉※有料会員限定

 恋愛漫画の舞台は、現代よりファンタジーの世界がいい。令和の時代は、ぐいぐい強引な男性でなく、優しさで包む系だけど決めるところは決める男性が受ける――。 そんな提案を編集者にして、作家らとともに「売れ…

弁理士の著作権情報室:他人の投稿をスクリーンショットした画像をツイートすることが公正な慣行に合致するか〜スクショツイート事件2〜〈イノベーションズアイ(2023年1月18日)〉

知財高裁令和4年(ネ)第10044号令和4年11月2日判決著作物を無断で複製したり公衆送信したりすると著作権者が有する複製権や公衆送信権を侵害することになります。しかし、適法な引用に...

棚主の個性光る「シェア型書店」続々 こだわりの本棚で未知の世界へ【けいざい百景】〈時事ドットコム(2023年1月18日)〉

 数十センチ四方の本棚一つ一つにオーナーがいる「シェア型書店」という新しい形態の本屋が広がっている。「棚主」と呼ばれるオーナーは賃料を払ってスペースを借り、思い思いの本を並べる。本が売れれば収入を得られる。だが、むしろ個性が光るそれぞれの区画は、棚主にとって自己表現や発信の舞台。買い手にとっては一冊の本を媒介とした未知の世界への入り口となっている。(時事通信経済部 伊藤航介)

【2023年新春インタビュー】トーハン社長/出版文化産業振興財団(JPIC)理事長・近藤敏貴氏に聞く 出版流通改革と業界団体活動で書店支える〈文化通信デジタル(2023年1月18日)〉※有料会員限定

       2022年は「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」(書店議連)が書店支援政策の具体化に向けた動きを本格化させ、業界内では初の業界横断の読書推…続き

【新春インタビュー】朝日新聞社「EC強化へサイトをモール化」〈日本ネット経済新聞(2023年1月18日)〉

朝日新聞社は2022年10月、サイトを見直しモール体制に改めた。EC事業強化に向け、取り扱い商品の拡充を図るためだ。企画事業本部の渡辺健司通販事業部長と、秋山亮太企画事業担当補佐に、通販事業の現状や今後の構想を聞いた。 食品ページ開設 ――

転換期を迎える日本でクリエイターに必要な“力”とは クリエイターエコノミーのトレンドと2023年動向を聞く〈CreatorZine(2023年1月18日)〉

 クリエイターが自らの表現によって収入を得られる経済圏を指す「クリエイターエコノミー」。2022年秋に行われた調査によれば、日本国内のクリエイターエコノミーの市場規模は1兆3,574億円にのぼると算出されている。また、同調査では2034年に市場規模は10兆円を上回るとの予測があるように、今後の伸びに対する期待も高い。では実際に、2022年にクリエイターエコノミー界隈ではどのようなトレンドがあったのか、また2023年に...

【出版再編】『昭和40年男』などを発行する「クレタパブリッシング」が「ヘリテージ」に事業譲受 原点回帰への戦略か?〈Real Sound|リアルサウンド ブック(2023年1月18日)〉

ヘリテージが事業譲渡を受ける 2023年1月13日、趣味の雑誌『Lightning』『2nd』『趣味の文具箱』『PREPPY』などを手掛ける出版社のヘリテージは、クレタ及びクレタパブリッシングから『昭和40年男』『昭和50年男』『タンデムスタイル』『Lady's Bike』などの定期雑誌を含む…

人気ユーチューバーの広告収入が激減 専門家は「今年は例外なく全員が“解雇”状態に」〈デイリー新潮(2023年1月18日)〉

本を貸す人がお金を払う?「誰でも司書」の私設図書館が全国に拡大〈日経クロストレンド(2023年1月18日)〉

公園や市民会館などと並び、公共施設の代表格とされる図書館。今、一般人が一つの本棚を有償で借り、自分の本を無料で貸し出す「一箱本棚オーナー制」の私設図書館が全国各地で増えている。一切行政の手を借りず、一箱本棚オーナーの月額利用料だけで黒字運営に成功しているといい、その秘密に迫った。

AIによるフェイク画像判定プログラム「SYNTHETIQ VISION」をサイバーエージェントがタレントの偽画像検出に採用、国内初の実用例〈INTERNET Watch(2023年1月18日)〉

 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)は、同シンセティックメディア国際研究センターが開発した、AIが生成したフェイク顔映像の真偽を自動判定するプログラム「SYNTHETIQ VISION(シンセティック・ビジョン)」を株式会社サイバーエージェントが採用し、タレントなどの著名人のディープフェイク映像検知で実用化したと発表した。

「原稿確認させて」とマスコミに言うと何が起きるのか〈日経BOOKプラス(2023年1月18日)〉

自社を少しでも好意的に取り上げてもらいたいのが広報というもの。しかしそうした思いは「もし悪く書かれでもしたら」という不安と背中合わせ。記事が世に出る前に、「原稿確認させてください」と言いたくなるのも無理はありません。実際、言った方もいるでしょう。その結果、メディア側の反応は……。

【特集】2022-2023 出版業界 総括と展望|ジャンル別 出版概況、トピックス②コミック・雑誌/開発品(日販 仕入部/文具雑貨商品本部)〈日販通信note|note(2023年1月17日)〉

■コミック ■雑誌 ■開発品(出版社系開発品、文具、雑貨、PB商品) ※文中の累計部数等は2022年12月5日現在のデータです。 ・2022年に一番売れた本は『80歳の壁』!年間ベストセラーを発表 コミック 大幅な前年割れの中、新作が台頭 2022年のコミック店頭売上は、4月~10月累計で堅調に推移した前年を10%以上、下回る厳しい結果となった。おもな要因として、2019年のアニメ化から続いた「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴著/集英社)...

本が読み放題なのに、月1000万円の売上げがある「本屋」さんのヒミツ〈TBSテレビ(2023年1月17日)〉

東京・六本木にある「文喫」は、入場料1650円を支払うことで利用できる本屋さん。入場後、お店の本は読み放題だそうで、それらの購入はしてもしなくてもOK。自分で本を持ち込んで読むのもアリで、お店の営業時間の間なら、ずっと読書をしていても良いというから驚きです。(がっちりマンデー!!)

日本DAISYコンソーシアム、セミナー「普通の書籍が読めない人に読書機会を提供する: EPUB電子書籍のアクセシビリティ」の資料と記録を公開〈カレントアウェアネス・ポータル(2023年1月17日)〉

2023年1月6日、日本DAISYコンソーシアムが、日本電子出版協会(JEPA)と共催で2022年11月26日に開催したセミナー「普通の書籍が読めない人に読書機会を提供する: EPUB電子書籍のアクセシビリティ」の資料と記録の公開を発表しま

本のタイトルについて〈黒川精一/ Editor|note(2023年1月17日)〉

会社の編集者たちに向けて、二ヶ月に一度くらいレポートを書いています。テーマは企画のことだったり、PRのことだったり、本のつくり方のことだったり。今日はその中から「本のタイトル」についてのレポートをnoteに掲載してみます。 けっこう長い文章なのですが、出版に関わる人や、コンテンツや製品、サービスづくりに関わる人のちょっとしたお役に立てればうれしいです。あくまでも、ぼくの私見ですが。 ◉本のタイトルにつ...

世界

2023年は「クリエイター・ミリオネア」の年になる。今から参入するならどの分野?〈Business Insider Japan(2023年1月18日)〉※有料会員限定

「2023年はクリエイターエコノミーの年になると思います。『クリプトミリオネア』は『クリエーターミリオネア』に取って代わられるでしょう」

「ネイバーウェブトゥーン、米3大漫画賞を席巻…マーベルが先に協力提案も」 : 経済〈hankyoreh japan(2023年1月18日)〉

ネイバーウェブトゥーンのキム・ジュング代表、記者懇談会で 「12万人が作品をアップ…月利用者1500万人」 「教師や医師、会計士が職を辞めて専業作家として活動」 「MZ世代を獲得したいグローバル企業が協業提案」

2023年、 コマースメディア の成長がメディアエージェンシーを助けるか?:「より多くの小売業者が独自のメディアプラットフォームを立ち上げるだろう」〈DIGIDAY[日本版](2023年1月18日)〉

新たな収入源として、持株会社と独立系エージェンシーの両方がコマースメディア部門の拡大を急いだ。リテールメディアネットワークはその多くが米国を拠点としており、マッキンゼーの報告書によると、2026年までに合計で1000億ドル(約13兆円)規模に達する可能性があるという。

「DeepL Write」が登場 ~翻訳ではなく、より正確・自然な文章提案に特化したAI〈窓の杜(2023年1月18日)〉

 独DeepLは1月17日(現地時間)、AIを活用した文章作成支援サービス「DeepL Write」をベータ版としてリリースした。デスクトップ・モバイル両対応で、Webブラウザーさえあれば誰でも無料で利用できる。

米マイクロソフト、約1.1万人の削減検討=報道〈ロイター(2023年1月18日)〉

- 米マイクロソフトが従業員の5%程度に相当する約1万1000人の削減を検討していると、英スカイニュースが17日、関係筋の情報として報じた。

[FT]MicrosoftのChatGPT投資、AI新時代へ転機〈日本経済新聞(2023年1月17日)〉※有料会員限定

米マイクロソフトが検討中の米新興オープンAIに対する100億ドル(約1兆3000億円)の投資は、人工知能(AI)の新時代への決定的な転機となりそうだ。AIがもたらす影響の大きさをマイクロソフトが正しく捉えているとするなら、生成AIという新領域で他のIT(情報技術)企業が足場を築こうと先を争う中にあって、この投資はAI業界の再編を引き起こす可能性もある。オープンAIは2022年12月、質問に答

ピクシブとClover Press・Media Do International, Inc. が協業し、画集「ARTISTS IN TAIWAN」「ARTISTS IN KOREA」の英語版刊行を発表〈ピクシブ株式会社のプレスリリース(2023年1月17日)〉

ピクシブ株式会社のプレスリリース(2023年1月17日 12時30分)ピクシブとClover Press・Media Do International, Inc. が協業し、画集の英語版刊行を発表

アマゾンのフェイクレビューを売買する大規模地下市場に潜入〈WIRED.jp(2023年1月17日)〉※有料会員限定

悪徳詐欺ネットワークがソーシャルメディアを使って組織的に商品の評価を操作している。買い物客にとっては頭痛の種で、取り締まりも困難だ。

As the US Public Domain Expands, 20-Year Pause for the Canadian Public Domain Begins〈Internet Archive Blogs(2023年1月17日)〉

Festivities are planned on January 19 to recognize Public Domain Day and embrace the possibilities of new works freely available from 1927. In the United States, the recent declaration of the federal year of Open Science and the White House memo unlocking publicly funded research outputs has buoyed the open community and its outlook on

News – Bookwire partners with Google to offer customers auto-narrated audiobook technology〈The Bookseller(2023年1月17日)〉

Digital publishing company Bookwire has partnered with Google Play Books to allow customers to produce auto-narrated audiobooks using its text-to-speech technology. 

AI-generated content? This browser extension will spot it | What’s New in Publishing〈Digital Publishing News(2023年1月17日)〉

The disruption caused by AI is only set to increase exponentially, but tools are already available that can tell publishers whether content is human-written or computer generated. A new plagiarism checker has been launched to assist web publishers in checking whether AI (including ChatGPT) has generated any part of their content. Called Originality.ai, and available …

Digital Book World Focuses on Data and Accessibility〈Publishers Weekly(2023年1月16日)〉

Digital Book World, a conference focused on innovation in publishing, opened in New York City with a talk from the International Publishers Association about a two-year project focusing on data collection, as well as the need for more accessible books.

イベント

松田弁護士「[著作権判例百選事件]に見る編集著作物の成立要件」 ―権限・確定行為説 vs 編集事実行為説ー〈JEPA|日本電子出版協会(オンライン)/1月20日〉

雑誌のデジタル化と今後の展開――『パブリッシング・スタディーズ』第5章第3節報告〈日本出版学会 出版デジタル研究部会 / HONꓸjp(オンライン)/1月23日〉

【概要】2022年4月に刊行された日本出版学会(編)『パブリッシング・スタディーズ』は、出版史から制度、産業、書籍・雑誌・マンガ、デジタルコンテンツ、書店・読者までを概説する。「... powered by Peatix : More than a ticket.

Media Innovation Seminar #3「2023年のメディア業界を大予想」〈Media Innovation(オンライン)/1月24日〉

金城小百合(小学館)「漫画編集者としてのひとつの生き方」〈日本出版学会 出版編集研究部会(オンライン)/1月25日〉

「漫画編集者としてのひとつの生き方」  報 告: 金城小百合 (小学館)   日 時: 2023年1月25日(水) 18時30分~20時00分(最長) (開場:18時20分) 場 所: オンライン開催(Zoom) 会 費: 無料 定 員: 

堀 鉄彦 氏「2023年の電子出版ビジネス展望 ~爆発的に進化するプラットフォームの動向を追う~」〈電流協(オンライン)/1月27日〉

縦スクロールコミックが注目を集める中、モノクロ・横読みの日本のコミックの海外市場も拡大している。海外での日本のコミック配信やマーケティングにおける取り組みを通して、海外市場における日本のコミックコンテンツの価値と将来の展望を考える。

産業とデータ・コンテンツ部会第 9 回 DA ショートトーク〈デジタルアーカイブ学会(オンライン)/1月27日〉

産業とデータ・コンテンツ部会第 8 回 DA ショートトーク (2022/11/22) 日 時:2023年1月27日(火)13:00~15:00 形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います) プ … 続きを読む 産業とデータ・コンテンツ部会第 9 回 DA

BSJキックオフイベント「まちづくり×本屋シンポジウム」〈ブックストア・ソリューション・ジャパン(日本教育会館)/2月3日〉

ブックストア・ソリューション・ジャパン(BSJ)ではキックオフ・イベントとして、「まちづくり✕本屋」をテーマにシンポジウ

オンラインモール利用事業者向けオンラインセミナー「透明化法の運用状況と出店者が気をつけたい法律知識(商標権)について」〈経済産業省(オンライン)/2月10日〉

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