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HON.jp News Blogは「本(HON)のつくり手をエンパワーするメディア」として、論考・解説・意見などの優先順位を従来より高くすべく、5月1日より運営体制を変更いたします。
体制変更の背景
コロナ禍で緊急事態宣言が発令されるなど、いま世の中が大変な状況になっています。書店の臨時休業によって、販売機会の逸失が起きています。また、図書館や公文書館など過去の英知や記録を収集保存し提供する機関の臨時休館によって、知の再生産活動にも支障が出ています。
そのいっぽうで、オンライン授業やリモートワークなど、教育の在り方や働き方も急激に変わりつつあります。人が物理的に集まらなくても、できることは意外と多いことに多くの方が気づき始めています。
では、コロナ禍後の出版はどうなるのか? どうあるべきなのか?
私たちは、本(HON)にまつわる最新の情報を追い続け素早く記事として配信することは、重要な社会的使命の1つであると捉え、これまで記事更新してきました。どんな事象を記事化するか? という編集方針には、強い意思を込めてきたつもりです。
しかし、限られたリソースを投入するのにあたり、最新の事象を速報的に淡々と伝え続けることより、もっと論考・解説・意見などを優先すべきではないか、という思いが強くなりました。そのためには、一方的な情報発信ではなく、ステークホルダーとのコミュニケーションをもっと密にしていく必要があるとも考えました。
体制変更の内容
1. コラム(解説やオピニオン)の強化
識者によるコラムを強化します。英語圏の動向解説を、大原ケイ氏に。また新たに、馬場公彦氏(北京大学)が中文圏の動向を解説する連載が始まります(第1回目はこちら)。
メルマガに掲載している「出版業界気になるニュースまとめ」とその転載である「週刊ニュースまとめ」は、今後は主に他メディアで報道された事象にコメントする形で、鷹野凌が毎週1回更新します。
また予算の許す範囲で、他の識者による連載コラムも掲載したいと考えています。
2. 速報の優先順位を下げ、論考・解説・意見などへ注力
今後は、速報性が高かった「海外ニュース」(月平均10本)と「国内ニュース」(月平均20本)と「新刊情報」(月平均34本)の優先順位を下げます。そのぶん、論考・解説・意見などへ注力します。
3. コミュニティ運営の強化
HON.jpの正会員・サポート会員・法人会員の方々とのコミュニケーションをもっと密にするため、コミュニケーションの場をFacebookグループからSlackへと移行します。どんなチャンネルがあると良いか、どのように運営していくのが良いか、などを話し合いながら決めていきます。
まつもとあつし(副部会長)
大原ケイ(副部会長)
仲俣暁生(部会員)
藤井創(部会員)
江口晋太朗(部会員)