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株式会社丸善ジュンク堂書店は7月16日、利用者を対象とした読書環境に関するアンケート調査の結果を発表した。1カ月あたりの読書数は2~3冊が41%、読書をする場所は91%以上が自宅、積読がある人は79%などの結果が出ている。
この調査は、全国の丸善とジュンク堂書店40店舗で実施、本を購入した人のレシートにQRコードを記載し、任意で回答をしてもらうという形式。調査期間は6月15日から23日。2104人から回答を得て、男性が1135人、女性が919人、回答なしが19人。
また、当メディアの取材によると、年齢層は10代が65名、20代が230名、30代が312名、40代が508名、50代が579名、60代が321名、70代以上が58名、無回答が59名とのこと。無作為抽出ではなく、偏りがある点には留意する必要がある。ある意味、ヘビーユーザーの実態調査と言っていいだろう。
※以下、グラフの画像はクリックで拡大できます
あなたの読書をする目的はなんですか?(複数選択可)
あなたの読書をする場所について教えてください(複数選択可)
1か月あたりの読書冊数を教えてください(ジャンル問わず、冊数で回答)。また、1週間で読書の時間はどのくらいですか?(通勤通学時間を含める)
積読になっている本がありますか? また、どのくらいの冊数ありますか?
積読になっている理由を教えてください(複数選択可)
調査に対する分析と見解(丸善ジュンク堂書店 経営企画部部長 工藤淳也氏)
今回、“もっと本を読みたい”と思っている人のために書店として何ができるか考えたいと思い調査を実施しました。当初は、本を買ったけど、読まないまま積まれていく本「積読」がある人が多くいるのではないか、また、皆さん積読を解消したいのではと思っていました。
しかし、実際に調査を進めていくと積読を解消したいと思う方はもちろんいらっしゃいますが、一方で読みたい時に読めるよう積読にすること前提で本を買われている方も多くいらっしゃることが分かりました。積読の冊数が31冊以上の方が23%いるということは、興味深い結果でした。
また、「本を読む時間を増やしたい」と回答した方が70%という結果に対して、物理的な時間を生み出すことは出来ませんが、“充実した読書生活のために欲しいもの”で回答の多かった「快適な環境(空間)」「誰にも邪魔されない時間」「自分に合ったおすすめの本の情報」がひとつの示唆になると考えます。
本を読む目的においても、多くの方が「娯楽(趣味)として」「知識習得」と回答されており、この時間の体験価値を上げること、本をもっと読みたいと思う方のためにどうすれば読書時間の質を上げていくことができるか、当社として貢献できることを検討していきたいと思います。
今後は、本アンケート調査の結果も参考にしながら、本が好きな方のために書店としての新しい価値提供に取り組んでまいります。
参考リンク
丸善ジュンク堂書店のプレスリリース(PR TIMES)