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人文社会学系出版社の慶應義塾大学出版会株式会社、株式会社勁草書房、一般財団法人東京大学出版会、株式会社みすず書房、株式会社有斐閣、株式会社吉川弘文館の6社は4月10日、丸善雄松堂株式会社の提供する機関向け電子書籍提供サービス「Maruzen eBook Library」の指定タイトルについて、同時アクセス数を臨時拡大することを発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受けての対応。
6社が「Maruzen eBook Library」へ提供している電子書籍は通常、同時アクセス数は1から3に限定されており、大人数での同時利用は想定されていない。しかし、大学などの高等教育機関では現在、構内への立ち入りが制限されているため、オンラインでの利活用がしやすいよう依頼されていたという。
4月10日には文化庁から、改正著作権法第35条の権利制限と授業目的公衆送信補償金制度が4月28日から予定より前倒し施行されることが発表されたが(記事)、6社ではそれと並行して、大学の教育・研究活動に協力するため、7月末までの約3カ月間、同時アクセス数を50に引き上げることに決めたという。対象タイトルは約4300点。
なお、この措置の発表と同時に、事後報告になってしまった著者に対し、協力と理解をお願いしたいと告知されている。
参考リンク
Maruzen eBook Library(※お知らせから対象タイトルのExcelファイルが参照できる)
https://kw.maruzen.co.jp/ln/ebl/ebl_01.html
Maruzen eBook Libraryのお知らせ(PDF)
https://kw.maruzen.co.jp/ln/ebl/ebl_doc/mel_notice_jinsha6access_expantion.pdf
慶應義塾大学出版会のお知らせ(PDF)
https://www.keio-up.co.jp/infomel20200410.pdf
勁草書房のお知らせ
http://www.keisoshobo.co.jp/news/n34481.html
東京大学出版会のお知らせ
http://www.utp.or.jp/news/n34520.html
みすず書房公式サイト(※本稿執筆時点でお知らせは出ていない)
https://www.msz.co.jp/
有斐閣のお知らせ(PDF)
http://www.yuhikaku.co.jp/static_files/mel20200410.pdf
吉川弘文館のお知らせ