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フランスで最も栄えあるゴンクール賞はジャン-ポール・デュボワの「Tous les hommes n’habitent pas le monde de la même façon(すべての男性は同じように地上に生きてはいない)」が受賞した。
投票経過では下馬評で最有力視されていたアメリー・ノソムの「Soif(渇き)」と、6対4の僅差で選ばれた。ゴンクール賞は賞金こそたったの10ユーロだが、受賞すればベストセラーとなる影響力を持つ。デュボワの新作は受賞前から10万部近く出ている作品。
これまでデュボワはアメリカを旅して書いた作品を多く発表しているが、日本では2004年にフェミナ賞をとった『フランス的人生』(筑摩書房)が翻訳されているきり。版元のオリヴィエ出版のベルナール・ピヴォ社長は「もし英語で書かれていたら、ジョン・アービングやウィリアム・ボイドと並び称される作家だろう」とコメントしている。
同時に発表されるレノド賞は、シルヴァン・テソンの「La Panthère des neiges(雪豹)」が受賞した。
参考リンク
ル・モンドの記事
https://www.lemonde.fr/culture/article/2019/11/04/prix-goncourt-2019-jean-paul-dubois-vainqueur-pour-tous-les-hommes-n-habitent-pas-le-monde-de-la-meme-facon_6017966_3246.html
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