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なぜ古事記にだけ出雲神話があるのか? 「国譲り神話」と称される「滅びの物語」には、何がかくされているのか。
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書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
出雲神話論
三浦佑之/講談社
内容紹介
姉アマテラスに逆らって追放されたスサノヲ。スサノヲの娘スセリビメと結ばれて地上の主として君臨したオホナムヂ(オホクニヌシ)。しかし、その栄華も高天の原の神がみによって打ち砕かれる。この物語はなにを意味するのか。
神話の向こうに微かに見える、古代における日本列島の姿を明らかにせんとする、著者の古事記研究五十年余の総決算!
【目次】
第一章 出雲とはいかなる世界か
第二章 さすらうスサノヲ
第三章 母なるカムムスヒ
第四章 オホナムヂからオホクニヌシへ
第五章 オホクニヌシの国作り
第六章 制圧される出雲
※今回は第一章・第五章のみの公開となります。あらかじめご了承ください。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
おすすめコメント
三浦佑之さんといえば、大ベストセラー『口語訳 古事記』の著者にして現代古事記研究を牽引する人です。お嬢さんの三浦しをんさん曰く「コジオタ(古事記オタク)」。
その三浦さんの主張の核心こそ「『記紀』の呪縛からの解放」です。
簡単にいえば「多くの人は『古事記』と『日本書紀』を似たようなものと考えがちだが、それは大きなまちがい。
ふたつの書物はまったく別の意図をもって編纂されたと考えるべきで、その証拠が出雲神話とよばれるものである」ということ。
なぜ『古事記』にだけ出雲神話があるのか、またそれに続く、俗に「国譲り神話」と称される出雲の滅びの物語にはなにが隠されているのか?
ここに徹底的に焦点を絞りながら『古事記』神話、ひいては古代における日本列島の姿を考えてみたいというのが、三浦さんのもくろみです。
本書は三浦さんの古事記研究生活50年余の総決算ともいうべき一書です。
出版情報
発行形態:ハードカバー
ISBN:9784065177525
本体価格:¥3,600 (JPY)
ジャンル:歴史・時代小説
刊行日:2019/11/25
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