米風刺雑誌「マッド・マガジン」事実上の廃刊へ

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 1952年創刊、アメリカのベビーブーマー世代の圧倒的な支持を受け、全盛期の1973年には280万部を誇っていた風刺雑誌「マッド・マガジン」が、あともう2号で、年末特集号を除いて新しいコンテンツを掲載しなくなり、書店での販売は停止、コミックショップでの販売のみになると複数のメディアが報じている。

 アイゼンハワー政権時代からずっと表紙を飾り続けてきたマスコットであるアルフレッド・E・ニューマンだが、近年では読者や影響力を失っており、ドナルド・トランプ大統領が民主党候補のピート・ブーテジェッジをして「マッド・マガジンのマスコットに似ている」と揶揄したところ、37歳になる若き市長は何のことを言っているのか知らなかったというエピソードが伝えられたばかり。

 政治や社会に対する風刺文化は「サタデー・ナイト・ライブ」「ザ・シンプソンズ」「サウスパーク」といったテレビ番組に受け継がれていき、「ザ・オニオン」などの風刺新聞もオンラインニュースサイトのみになっている。

 親会社のDCエンターテインメントは今回の措置に関するコメントを出しておらず、雑誌スタッフがSNSで職探しをしているのが散見されている。

参考リンク

ロサンゼルス・タイムズの記事 
https://www.latimes.com/business/la-fi-mad-magazine-ends-production-20190704-story.html
ニューヨーク・タイムズの記事
https://www.nytimes.com/2019/07/05/business/media/mad-magazine-publication-demise.html
マッド・マガジン公式サイト
https://www.madmagazine.com/

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About 大原ケイ 183 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。

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