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株式会社講談社は7月2日、研究者のアイデアを元に一般から資金を募り、講談社自身が商品化や販売・発送などを行うクラウドファンディング・プラットフォーム「ブルーバックスアウトリーチ」のサービスを開始した。
一般的な購入型クラウドファンディング・プラットフォームでは、プロジェクトの目標達成時に、起案者自身がサービスの提供や製品製造・発送などについての責任を持つ。ブルーバックスアウトリーチは、講談社自身も実質的にプロジェクトの当事者になっている点が特徴。つまり、企画の段階から一般公開し、完全予約・受注生産を行うことにより、小規模な案件でもリスクをできるだけ抑えた形で商品化できる点に狙いがある。アイデアを提供した研究者には、原稿料のような形で、コンテンツの素材提供対価を支払うという仕組みだ。
サービス開始時点のプロジェクトとして認知向上のため、講談社のコミック誌「モーニング」で連載中の科学マンガとコラボ。『惑わない星』(石川雅之)サークル型ワイヤレス充電器制作プロジェクトと、『はじめアルゴリズム』(三原和人)オリジナルマスキングテープの制作プロジェクトが募集されている。また、7月中旬には、2012年にイグノーベル賞を受賞した「人を笑わせ、考えさせる不思議な発明」スピーチジャマーを自作できるスペシャルキットの制作プロジェクトが予定されている。
なお、ブルーバックスアウトリーチではオプションとして、大学などの行う寄付型クラウドファンディングにも対応しているとのこと。
参考リンク
ブルーバックスアウトリーチ