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※いつもhon.jp DayWatchをご覧いただきましてまことにありがとうございます。
いつもご覧いただいております読者の皆さまへの御礼も兼ねまして、昨年9月から週1回程度、IT書籍の翻訳家として有名な林田陽子氏が個人で権利取得・有料配信スタートしました米国ITコラムニスト・ジェリー・パーネル氏の「新・混沌の館にて」を冒頭部分のみ抜粋して掲載しております。
業界関係者の方は、EPUBを使った個人による新しい電子出版モデルの一例として、研究の参考にしてみてください。—hon.jpシステム部
3月コラムから
読者が選ぶ蘭花賞と玉ネギ賞6
●蘭花賞
私はGoogle Appsに再度蘭花賞を与えたいと思います。これはちゃんと動きます。また、価格は、標準版としてはもう信じられないほどすばらしいです。無料です。
Google Appsには、最上級のWebメール、gmailが入っています。また、Calendar、Docsなど他のアプリケーションもよくできています。
私にとってもう一つ魅力的なのは、管理が楽なことです。Google Appsにメールのドメインを移動してしまえば、実質的に管理の必要はありません。
唯一の欠点は、50ドル/ユーザーアカウント/年の有料バージョンにアップグレードしないと、7.5Gバイト以上のオンライン・ストレージを利用できないことです。
強く推薦します。
敬具。
Lynn McGuire
さらに言えば、アプリケーション開発産業全体が、かごいっぱいの蘭の花に値する。それは、我々のコンピューターの概念と、その使い方を変えつつある。
【つづきは「新・混沌の館にて」サイトで http://www.sciencereadings.com/ 】
KindleとEPUBのコラム
私はKindle電子書籍端末は持っていませんが、パソコンやiPadでKindle本を読みます。残念ながら、私が販売しているコラムはEPUBなので、Kindleでそのまま読むことはできません。
去年の始め頃までは、Kindle本は今ほど多くはなく、あっても、その時点では、Kindle電子書籍端末はまだ値段も高く、買うには早いと思っていました。そのため、英語の本が必要な場合は紙書籍を買わなければなりませんでした。日本に在庫がない場合、日本のAmazonで買うと、本が届くまで一か月ほどかかりました。
どうしても早く欲しいときは、米国のAmazonで速達を使って買ったこともありましたが、送料だけで数千円もかかるので、思うように買えませんでした。昔は外国語の本や雑誌を日本で買うと非常に高額で、大学など、特別なところでなければ買えなかったと思います。個人で手軽に買えるようになって大変助かっています。
今はほとんどの本はKindle版があります。価格も紙より安く、買った瞬間に手に入ります。実際に経験してみて、本当に便利だと思いました。本棚がどんどん占領されることもありません。
私は主にパソコンで読みますが、試しにiPadやAndroidスマートフォンにも入れて読んでみました。パソコンはPDFで読むのとさして変わりませんし、iPadなら、移動中でも読むことができます。スマートフォンは、私には画面が小さく、何度もページをめくらなければならないため、長い本をじっくり読むには適さないように思いました。短めの記事などを読むなら、十分使えると思います。
最近は一人で複数のデバイスを持つことが多くなっています。このような同期機能は今後重要になるでしょう。このAmazonのシステムは非常によいと使ってみて思いました。使い勝手が良いということは普及する上で重要だと思います。
わずか一年ほどの間に、私自身が電子書籍にまつわるさまざまなことを経験するようになりました。これからはもっと多くの人が電子書籍を読むようになると思います。こういった便利な機能が日本のデバイスでも使えるようになれば、普及も進むと思います。n
問合せ先:「新・混沌の館にて」サイト( http://www.sciencereadings.com/ )