【EPUB有料連載リンク】第28回 読者が選ぶ蘭花賞と玉ネギ賞1−Kindle 3に蘭花賞

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※いつもhon.jp DayWatchをご覧いただきましてまことにありがとうございます。

 いつもご覧いただいております読者の皆さまへの御礼も兼ねまして、昨年9月から週1回程度、IT書籍の翻訳家として有名な林田陽子氏が個人で権利取得・有料配信スタートしました米国ITコラムニスト・ジェリー・パーネル氏の「新・混沌の館にて」を冒頭部分のみ抜粋して掲載しております。

 業界関係者の方は、EPUBを使った個人による新しい電子出版モデルの一例として、研究の参考にしてみてください。—hon.jpシステム部

2月コラムから

読者が選ぶ蘭花賞と玉ネギ賞1−Kindle 3に蘭花賞

 毎年、私は混沌の館の蘭花賞と玉ネギ賞の候補を読者から募集する。私は候補の製品を調べて、私がもっとも面白いと思った製品、あるいは賞に値すると思う製品を選ぶ。選ばれた製品のリストに入るもののほとんどは、複数の指名を受けている。私は、公表するのに適切だと思う指名の手紙を選んでいる。

 ダントツに指名が多かったのはAppleのiPadだった。iPadに混沌の館のユーザーズ・チョイス賞と、大きな蘭花賞を与えるのはきわめて当然だと思う。

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読者からの指名

●私が選ぶ2010年の製品

1. 蘭花賞

 Kindle 3。読書が楽にできるようになって、iPadよりずっと長時間読書ができます。

 Canon T2i。この価格としては、非常に高性能のアマチュア向けデジタル一眼レフカメラです。

 AppleのiPad(当然です)。すばらしいデバイスで、パッド・コンピューティングを一新しました。私はiPadが読書に適しているという意見には大反対です(iPadで45分読書すると、自分の目が顔からこぼれ落ちるように感じます)。しかし、電子メール、ニュースや雑誌を読むこと、Netflixで映画を見たりするにはすばらしいデバイスです。

Apple MacBook Air。驚くべきデバイスです。iPadのすべての機能が、(11インチ・モデルの場合)iPadとさして変わらない大きさのパッケージに収まっていて、物理キーボードがついています。

Nikon D7000。プロ仕様を求める層にうってつけのカメラです。小型で扱いやすく、すばらしい性能です。

 広く普及したiPhoneに競合するために信頼できる努力をしているAndroid搭載携帯電話。競合は革新を生みだし、それは我々すべてにとって利益になります。種類が増えすぎて、爆発的に売れるものが出てこない危険性もありますが。

【つづきは「新・混沌の館にて」サイトで http://www.sciencereadings.com/

電子書籍を知るチャンス

 個人で電子書籍を販売しようとすると、費用がかけられないために、宣伝や販促ができないのが悩みです。

 プロモーションは非常に重要なのですが、個人でできることは限られています。私はアマゾンの自己出版が日本で始まるのを期待してこの計画を考え始めましたが、もしかしたら、たとえ始まって使えるようになったとしても、個人の場合はプロモーションは自分でやらなければならないので、同じことになったのではないかと思います。特に、このコラムのように、読者対象が限られていて、類書のないものは難しいと思います。

 今年の1月末に昔このコラムが掲載されていたサイトのiPad用の書評コーナーにこのコラムを取り上げていただくことができました。

 その直後はサイトへのアクセス数も急増して、購読者も増えました。

 もともとそのサイトで読んでいた方も多かったのだと思いますが、雑誌の時だけ読んでいて、継続を知らなかった方や、「面白い取り組みなので」といって購読してくださったかたもありました。アクセス数の多い人気IT系のサイトなので、効果は絶大でした。iPad用の読み物を探している人がよく閲覧しているのだと思います。

 こういった書評サイトがもっといろいろあって、例えば同じ傾向の電子書籍を紹介したりすれば、読者も本を探しやすくなりますし、個人の出版物を知ってもらえる機会も増えるのではないかと思います。電子書籍書店は本をカテゴリー別に分けて、人気の本を表示していますが、「何か面白そうな本を探したい」という場合は、埋もれているものはなかなか見つけられません。

 海外のサイトにその日のお薦めの電子書籍を紹介しているところがありました。例えばバレンタインデーに無料の「高慢と偏見」を紹介したりするのです。これは本好きの人には喜ばれる方法だと思います。買わなくても、毎朝日課のように「今日はどんな本だろう」と紹介ページを見られたら、楽しいと思います。

 電子書籍はとにかくどんどん増えているので、こういった本を探す機能や、本のレビュー、口コミといった「本を知ってもらうチャンス」を提供する機能を個人の出版者でも利用できるようになってほしいと思います。n

問合せ先:問合せ先: 「新・混沌の館にて」サイト http://www.sciencereadings.com/

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