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ただでさえ思春期ってヤツなのに、「ワケあり」だらけの中学校では、家庭環境とか、性別の違いとか、ときには両親の肌の色をきっかけに、毎日が事件の連続。それでも、ぼくたちは大人たちの常識を軽く飛び越えて、子どもなりのやり方でそれを乗り越えていく。
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書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
ブレイディみかこ/新潮社
内容紹介
イギリス南部の都市ブライトンで生まれ育った中学1年生のぼく。パンクな母ちゃんとダンプの運転手の父ちゃんの間に生まれた一人息子で、「いい歳をして反抗的でいい加減な」母親とは違い、学校ランク第1位の公立小学校で生徒会長をしていたような「いい子」。しかし、ぼくはちょっと変わった「元・底辺中学校」に進学することにした!
超美少年なのにレイシストのダニエルや、こわーい兄貴がいるけど心優しいティム。ただでさえ思春期ってヤツなのに、「ワケあり」だらけの中学校では、家庭環境とか、性別の違いとか、ときには両親の肌の色をきっかけに、毎日が事件の連続。
それでも、ぼくたちは大人たちの常識を軽く飛び越えて、子どもなりのやり方でそれを乗り越えていく。
出版社からの備考・コメント
感想をお送りいただいた書店さま、初回配本のご希望を承ります。販促素材より、お申込み用紙をDLくださいませ。ご希望〆切は5/6(月)です。
おすすめコメント
今作の登場人物は、イギリスに暮らすブレイディさんとアイルランド人のパートナー、そして、お二人の間に生まれた息子さん。その息子さんがひょんなことから、荒れていたことで評判の「元・底辺中学校」に通い始めたところ、様々な困難にぶつかっていくことになる……。その様子をみずみずしく描いたエッセイ作品です。
ユーモアたっぷりの家族の姿についつい笑ってしまうこともしばしば、たくさんの困難を友人や両親の力を借りながら乗り越えていく姿は、涙なくして読めません。そして、今作が何より素晴らしいのは、時に笑わせ、時に泣かせながら、様々な社会問題を読み手と同じ目線で問いかけることにあると考えています。
今作で扱われる人種やジェンダー、貧富の格差などの問題は、どうしても他人事になりがちです。ところが、息子さんの目線を通じて世界を見ると、それらが当たり前のように壁になる。ともすれば、簡単に遠い話になってしまう問題を、こんなにも切実に、それでいて、決して押し付けることなく、自然に心に問いかけられたことはありません。
読者に届ける難しさは確かにあります。しかし、そのすべてのハードルを軽々と乗り越え、心を揺さぶる魅力が今作にはあると確信しています。なんとしても、たくさんの人に届けたい!
みなさまのお力添えなくして、伝わることは決してありません。この作品に少しでも心が動かされたなら、どうかお力をお貸しください。
【担当編集より】
本作は新潮社の月刊誌「波」での連載がもとになっているのですが、社内の反応がとんでもなく熱く、しかも多く、担当者として彼らの熱気に圧倒され続けてきました。あらゆる部署のあらゆる世代、性別のひとが口々に「2章で早くも落涙……」「自分の子どもを重ね合わせちゃう」「かつての自分に読ませたい!」「息子くん……年下なのに憧れます」「人生を通じて何度も読み返したい!」…なんて、わざわざ席まで言いに来てくれたんです!感想の違い、響く個性に感激したから、書店員のみなさんにも原稿をお届けしたくなりました。よろしければ本書の魅力がぎゅっと詰まった第1章をぜひ。10分で読めますし、お時間は無駄にしませんので!
販促プラン
部署の垣根を越え、新潮社社員が大推薦!
- ブレイディさんは言いました。「みなまで言わないよう、気をつけて書いてます」。なのに、なんでこんなに伝わってくるんだろう。本作は小説風味のエモいエッセイであり、さまざな違いが力強くユニゾンする実録「君たちはどう生きるか」。ああ、早くあなたと感想を語り合いたい!(編集担当/ノンフィクション編集部・堀口)
- 息子さんの言葉にドキッとさせられ、読後は自分とは違う誰かのことを案外分かっていなかった自分のことも含めてものすごく考えさせられるのです。人種、階級、多様性。日本で暮らしているとどこか他人事に思えていたのも今は昔。10代から大人まで、少し遠い話に感じる方にも是非読んでほしい作品です。(宣伝部・佐藤)
- この親子、とにかく最高!パンクで熱い母ちゃんと、ときにクールに母を諭す10歳の息子。自分を取り巻く雑多で厳しい世界、そこから何が正しくて何が大切かを見極めようとする彼の、みずみずしい眼差しに心打たれ、いつの間にか彼と一緒に考えている自分に気づくはず。心から思います、こんな息子がほしかった!(営業部・岩崎)
- 肌の色やジェンダー、格差…。センシティブで難しいテーマを扱いながら、決して押し付けることなく、時に泣かせ、時に笑わせ、ここまで自然に心に問いかけられたことはありません。自分を見つめなおすために、これからの人生、何度も何度も読み返したい大切な1冊です。私はいま、何色なんだろう。(営業部・秋山)
- みかこさんと息子さんのやりとりを見ていると、子育てとは親の覚悟と子への信頼につきるのだなと思います。多様な環境の中、腹をくくって本音で息子さんと接し、息子さんはそれをちゃんと受け止めて、ぐんぐん成長していく姿がすばらしくて、胸がいっぱい…涙なくては読めません。思春期子育て世代必見の書です。(出版部・Y)
- かつて私が通り、私の娘もいつか通るであろう道を、いま海の向こうで一人の少年がたくましく歩いている。笑い、泣き、怒り、傷つき、少しずつ自分と世界のいろいろに気づいていく子どもたち。繋いだ手をそっと離す日のために、私たち大人はいま、どんな世界にしておくことができるだろう。そう、読むたびに考えます。(校閲・K)
- ブレイディみかこさんのことを知らずに読み始めましたが、2章で早々に落涙。差別、格差、分断といった進行形の問題を「他人事」として考えないようにしていた私は、著者の12歳の息子のフラットで豊かな「想像力」に打ちのめされました。「君は僕の友だちだからだよ」――彼の一言がずっと胸に響いている。(出版企画部・T)
- 難しい問題がたくさん起こる中で、ときに対立することはあれど、誰のこともはなから嫌うことはない息子くんが素敵!どんな相手にも尊敬の態度で接しているし、何かをされても、理解しよう、何が違うんだろう、と冷静に分析して母親と議論しているという。ピュアなのに大人っぽい。年下なのに憧れます。(受付・S)
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出版情報
発行形態:ソフトカバー
ISBN:9784103526810
税抜価格:¥1,500 (JPY)
ジャンル:ノンフィクション
刊行日:2019/06/12
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