フェイスブックがコンテンツ代を払うという発言に沸き立つ出版業界

noteで書く

《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》

 フェイスブックなどのSNSが無料でニュース記事が読めるプラットフォームとして定着し、窮地に追いやられていた米マスコミ業界だが、マーク・ザッカーバーグCEOの「これからはニュースコンテンツに金を出す」という発言を注意深く見守っている、とビジネスニュースサイトの「ビジネス・インサイダー」が伝えている。

 これは「ビジネス・インサイダー」の親会社 Axel Springer のメサイアス・ドプフナーCEOとのインタビューで、フェイスブックとメディアとの関係について聞かれた時に言及したものだが、フェイスブックのUIに新しくタブを作り、クオリティーの高いコンテンツを載せることを考えていると語った。このニュース記事のタブは全てのユーザーに無料で提供されるという。

 先日、欧州議会でデジタル著作権法の改定が採択されたばかりということもあり、マスコミ企業はコンテンツの利用の仕方について、フェイスブックなどと新たに取り決めする権利が与えられたばかりだ。

 ザッカーバーグはコンテンツ使用代について具体的な料金体系については触れなかったが、マスコミ各社と直接話し合うとしている。

参考リンク

ビジネス・インサイダーの記事

noteで書く

広告

著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
タグ: / /