アップルの米定額読み放題サービスに参加した雑誌出版社、拒否した新聞社

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 3月25日にアップルが発表した「アップル・ニュース・プラス」という定額読み放題(毎月10ドル)サービスには300誌ほどの雑誌が参加したが、新聞は3紙(ロサンゼルス・タイムズ、トロント・スター、ウォール・ストリート・ジャーナル)しかない。新聞業界ではここ10年ほど、リストラや、広告費の減少や、部数の減少など暗いニュースが続いているにもかかわらず、だ。

 雑誌にしろ新聞にしろ、何らかのメディアを展開するマスコミ社はどこもオンライン媒体への移行や、無料で読めるコンテンツへの対応に追われてきた。そのデジタルメディアでさえ、買収されたりリストラをすることもある。

 新聞では、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストといったメジャー紙は、独自にデジタル購読を充実させ、ここ数年は順調に有料購読者を増やしている。その一方で、この15年にローカル紙の5紙に1紙がなくなってしまったという調査結果もある。

 一方で、アップル・ニュース・プラスによって読める雑誌は、ニューヨーカーといった文芸誌から、ピープルのような大衆誌までが揃っている。だが、料金システムに関してはしぶしぶ受け入れた、とされているメディアが多い。報道によれば、月10ドルのうち半分の5ドルをアップルが徴収し、残りの5ドルを、どのメディアがどれくらい読まれたかによって分配する仕組みだが、どうやって「読まれた」かを判断するのか、詳細は発表されていない。

参考リンク

The Vergeの記事
https://www.theverge.com/2019/3/27/18281335/apple-news-plus-newsstand-needs-newspapers-magazines
Associated Pressの記事
https://www.apnews.com/4c463558fb70464591b823ff5add3be7

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About 大原ケイ 202 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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