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株式会社紀伊國屋書店は3月25日、学術書を中心とした電子図書館サービス「KinoDen(キノデン) Kinokuniya Digital Library」に、株式会社インフォシティが新開発したクラウド型電子書籍リーダー「bREADER Cloud」アプリを連携させたことを発表した。
「KinoDen」は2018年1月にサービスを開始、現在、国内外の大学、研究機関、企業、公共図書館など、120以上の法人に導入されている。従来はウェブブラウザから検索・閲覧するサービスだった。
「bREADER Cloud」アプリは、インフォシティが3月11日に提供を開始したクラウド型電子書籍リーダー。専用クラウドストレージに保存した電子書籍(EPUBおよびPDF)を、iOS / Android向けアプリとブラウザで閲覧できる。ユーザー登録を行うだけで、だれでも100GBのストレージと月間5GBの通信が無料で利用できる。マイ本棚内の本は、全文串刺し検索も可能。
「KinoDen」のコンテンツは「bREADER Cloud」のマイ本棚へ簡単に登録でき、煩雑な手続きなく即座に閲覧が可能。電子図書館のコンテンツに限り、ストレージ容量や月間通信量を消費せずに利用できる。
「bREADER Cloud」のビューアは、高速・軽快なページ送りや、ページのサムネイル表示、無段階文字拡大、色味変更、スライド・スクロール・ブックといったページ送り方法の選択や、縦書き横書きの切り替えなどが可能になっている。
また、文字だけでなく画像にも追記可能なマーク機能もあり、同じアカウントでログインすることによりマルチデバイスで再現できる。
こういった機能は、同じくインフォシティが紀伊國屋書店ウェブストア向けに提供しているアプリ「Kinoppy」とほぼ同等と思われる。DRMフリーのEPUBやPDFのビューアとして、良い選択肢の1つとなるだろう。
参考リンク
bREADER Cloud公式サイト
https://breader.cloud/
KinoDenのプレスリリース(共同PR)