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【編集部記事】インディーズ系電子書籍取次大手のSmashwords社(本社:米国カリフォルニア州)は現地時間12月1日、同社が取り扱う電子書籍の小売価格の決定権を、完全に著者・出版社側に委ねる方式(いわゆるエージェンシー・モデル)に変更することを発表した。
Smashwordsはもともとインディーズ系の電子書籍販売サイトだったが、最近では業態を拡大して流通仲介業も行なっている。今までは一般的な“ホールセール(問屋)モデル”で、電子書籍の小売価格はすべて卸先である電子書籍販売サイトたちに委ねていた。
今回のエージェンシー・モデル移行の理由は複雑で、“価格最優遇”契約を強要するAmazon社と、Smashwords系列電子書籍販売サイトの間で起こっている激しい価格競争が背景にある模様。両者の間で板挟みとなり苦慮する著者たちからの強い要望に折れるかたちで、今回Smashwords側は価格決定権を著者側に戻し、Amazonとの価格競争から離脱することを決めたようだ。
なお、著者との契約変更に伴い、著者へのロイヤリティも60%にアップするとのこと。【hon.jp】n
問合せ先:Smashwords社のブログ( http://blog.smashwords.com/ )