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アマゾンジャパン合同会社は8月10日、Kindleストアで無料マンガをセルフ出版できる「Kindleインディーズマンガ」が開始から1カ月で数十万回以上ダウンロードされ、100万ページ以上読まれたことを発表。同時に、作品の人気度を基準に上位20名へ分配する「インディーズ無料マンガ基金」の8月度分配金を、前月比1.5倍の300万円以上とすることを公表している。
「Kindleインディーズマンガ」は7月5日にサービス開始された(関連記事)。従来の「Kindleダイレクト・パブリッシング」では、常時無料に設定する機能は提供されていなかった(KDPセレクトで一定期間無料にしたり、他ストアとのプライスマッチングによって無料にする裏技は存在する)。今回の新サービスで、マンガに限っては常時無料公開が可能となった。
登録作品数は、本稿執筆時点で726点。8月30日までに無料マンガを公開した人には、先着2000名にAmazonポイントが2000ポイントプレゼントされるキャンペーンも行われている(案内ページ)。また、「インディーズマンガ ストア」という特設ページも用意されており、露出効果も高い。
アマゾンジャパンは「Kindleインディーズマンガ」開始時のプレスリリースで「新進気鋭のマンガ作家の発掘と育成とともに」と、「発掘」だけでなく「育成」もうたっているが、現時点では編集者によるサポートといった機能は未提供となっている。アメリカではすでにアマゾン自身の書籍出版部門「Amazon Publishing」が展開されているが、日本でも編集機能が提供される日がくるのだろうか? 今後の動静に引き続き注目したい。
なお、現時点で「Kindleインディーズマンガ」にはダウンロード数や閲覧数といったレポート機能がないため、登録者からは不満の声が上がっている。
参考リンク
「Kindleインディーズマンガ」特設ページ
https://kdp.amazon.co.jp/manga
開始時のプレスリリース(PR TIMES・7月5日)