2018年上半期ドイツではEブックの売上増で1億ユーロ市場に

 ドイツの電子書籍市場予測で、2018年上半期のEブックの売上は16.4%伸び1670万冊となったと複数のメディアが報じた。

 これはドイツ最大の調査会社、GfKエンターテインメントとBoersenverein(ドイツ書籍産業協会)が、アンケートに応じた2万5000人の消費者調査の結果をまとめたもの。それによると、Eブックの平均価格は4.3%減少したことも売上総額を押し上げる結果に繋がり、11.3%増にあたる初の1億ユーロを超えたという。この間に少なくとも1冊のEブックを買った消費者は6.1%増えて270万人に達した。さらに平均で1人あたり9.7%増の6.2冊のEブックを買ったという回答が得られた。

 この売上のシェアがどうなっているのかは明らかにされていないが、米ニュースポータルの「デジタル・リーダー」はおそらくシェア1位はアマゾンで、残りの大半はアップルとTolinoになっているのでは、と推測している。

 別のニュースポータルのGoodEReaderでは、ドイツの本は基本的に出版社によって決められているが、Tolinoが数年前に独自のプラットフォームでセルフ・パブリシングの本を出せるようにし、昨年末に独自の読み放題プログラムを始めたことが寄与していると推測している。

関連リンク

The Digital Readerの記事
https://the-digital-reader.com/2018/08/16/german-ebook-market-estimated-to-exceed-100-million-euros-in-first-half-of-2018/
独BuchReportの記事
https://www.buchreport.de/2018/08/16/e-book-markt-uebertrifft-nach-sechs-monaten-die-100-mio-euro-marke/
Good E-Readerの記事
https://goodereader.com/blog/e-book-news/german-ebook-sales-increase-by-16-in-the-first-6-months-of-2018

投稿者: 大原ケイ

NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。