第12回 無名から、プチ有名人に。―― 内藤みかの作家起業論
気づいたら、一般社会でも「内藤みか」を知っている方が増えて、私は無名作家ではなく、プチ有名程度にはなったかもしれなかった。そしてそのきっかけは間違いなく、自分が毎日綴っているブログであると思っている。 私が書くケータイ小説は、無料だと10万人近く、有料でも1万人以上がアクセスしてくれている。このケータイ小説の存在も、私のブログで初めて知った方が多い。これからもネットで自己作品のPRを、精力的に […]
気づいたら、一般社会でも「内藤みか」を知っている方が増えて、私は無名作家ではなく、プチ有名程度にはなったかもしれなかった。そしてそのきっかけは間違いなく、自分が毎日綴っているブログであると思っている。 私が書くケータイ小説は、無料だと10万人近く、有料でも1万人以上がアクセスしてくれている。このケータイ小説の存在も、私のブログで初めて知った方が多い。これからもネットで自己作品のPRを、精力的に […]
アマゾンキャンペーン終了後、雑誌からの取材依頼を始め、私にさまざまな仕事が舞い込んできた。 講演会のお誘いが一度に二つも来た。「東京激安人生案内」と「恋愛体験を、書こう。」。 作家ならではのトークができて、新たな仕事の広がりができていった。主宰の高畠さんにはとても感謝している。 ネットで騒げば騒ぐほど目立つことは確かなことだったようだ。人々のブログからブログへと私の名と著書は広まっていった […]
ついに自分でもアマゾンキャンペーンをすることになった。本当に多くの方のご厚意により、なんと5位になることができた。厚意以外の何ものでもないと思う。ついにはネット書店でいったん在庫切れになってしまったほどで、これには出版社も驚いていた。 キャンペーンの余波はしばらく続き、買ってくださった方が感想を続々ブログやホームページに書いてくださった。自分の作品の名がネットのあちこちにあり、感動した。 内藤 […]
ネットの口コミはすごいものがあると聞いていたけれど、一体どうやって火をつけていったらいいのか、自分でもよくわかってはいなかった。 ただ、ネットで揉まれて悟ったことは、起業した人は何か「商品」を売ったりPRしたりしている。私は作家なのだから「自著」こそが私の売るべきものだった。つまり作家は「自著」を抱えた起業家だと気づかされた。そしてネット書評家達が、動き始めてくれた。 内藤みか(ないとう・みか […]
ネット起業家の方々は、皆、本が大好きでよく買っていた。良いビジネス書があると聞くと、ネット書店でクリック一発で買ってしまうのである。だから一ヶ月の書籍代に何万円もかける人が少なくなかった。 そんな彼らも、小説やエッセイはあまり読んだことがなく、そのなかに私が現れたものだから「じゃあたまには小説でも買おうかな」とお買いあげくださった人が少なくなかった。 彼らは知人の作家は私しかいなかったからだ […]
今まで出版系の世界しか知らなかった私は、ブログを始めて、とあることに気づいた。 作家の中に作家がいても、売れっ子でない限り、目立たない。だけど、起業家の中に作家がいれば目立ちすぎるくらい目立つ。情報起業家はネットのPRに関しては作家よりずっと長けていたので教わることも多かった。 自分を知ってもらうためには、自分を全く知らない人たちがいるところに飛び込んで正解だったのだ。 内藤みか(ないとう・ […]
「プロなんだから、タダ原稿を書くな」と、実は何人もの人に忠告されてのブログ活動のスタートだった。けれど私は、人一倍熱心にブログに書き込みし、訪れた方のブログを訪れてコメントを書いたりもした。あえてワザとタダで言葉を綴り続けた。 タダということは誰でも読める。より多くの人の目に止まる可能性が高い。無名作家状態だった私の名を知ってもらえるチャンスだと考えての書き込み活動だった。 内藤みか(ないとう […]
私は自分の作品のおもしろさには一応の自信を持っていた。だから「内藤みか」というこのキャラクターをもっと目立たせて、自分の本をより多くの人に買ってもらいたかった。 書店に行くと小説の本はたくさんある。その中からどうやって選んでもらえる存在になるか、とにかく選挙活動のように「内藤みか」「内藤みか」と連呼して、愛着を持っていただくのが一番ではないかと私は考えた。だからメルマガやブログを本格スタートさ […]
私はメールマガジンのプロである二人に、パーティーで近づき、相談を投げかけた。 日本初の「メルマガコンサルタント」平野友朗さんと、「パワーライティング」塾長の沼田裕さんである。 彼らは口を揃えてまずはメルマガを創刊したほうがいいと言った。 無料のメールマガジンでたくさんの読者を集めて、まずは私という作家を好きになってもらえば、確かに本も買ってくれる人もいるかもしれない。私はメルマガ創刊を決意 […]
私は四十冊以上出しているのに、アマゾンでの最高ランクは124位だった。果たして1位を獲るにはどうしたらいいのだろう。 石井さんはメールマガジンでの効果的宣伝法や、ネットの社会での横の繋がりの必要性をセミナーで説いてくれた。そうすればお互いに宣伝したいものがある時に紹介しあって、協力することができるからだという。 今までたったひとりで自著の宣伝をしていた私には、目からウロコの言葉だった。 […]
私は無名作家で、出版社から「もっと名前が売れたらねえ」と言われ、途方に暮れていた。その時に石井貴士さんがメールマガジンを通じて自著をアマゾン1位にしようとキャンペーンをしており、読んでいるうちに応援したくなってついつい買ってしまった。 その時に目の当たりにしたのである。 「本の魅力ではなく、個人の魅力で本が売れている」という事実を。だから私は「みんなに応援されるような人間になろう」と考えた。 […]
この連載は、私という無名作家が、どのようにしてネットを使っていったかという、記録である。 2003年12月、私は楽天日記というブログをスタートさせた。さらに、メールマガジンの発刊準備をまぐまぐで始めた。 「自分という作家の知名度を上げたい」という一心だった。なぜならば知名度と本の売り上げは比例すると聞いたからだ。だからネットで自分をPRしまくるつもりだった。 内藤みか(ないとう・みか) 1 […]
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