第7回 目立つことこそ、最大のPRである。―― 内藤みかの作家起業論

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 今まで出版系の世界しか知らなかった私は、ブログを始めて、とあることに気づいた。

 作家の中に作家がいても、売れっ子でない限り、目立たない。だけど、起業家の中に作家がいれば目立ちすぎるくらい目立つ。情報起業家はネットのPRに関しては作家よりずっと長けていたので教わることも多かった。

 自分を知ってもらうためには、自分を全く知らない人たちがいるところに飛び込んで正解だったのだ。

内藤みか(ないとう・みか)

 1971年生まれ。作家。著書54冊。自著を売るためにネットを駆使しまくる日々。

公式HP
http://www.micamica.net
メールマガジン

全部1円!?激安お買い物生活
出版社:河出書房新社
ISBN:4309267440
サイズ:単行本/212p
発行:2004年05月
価格:1200円(税込:1260円)

 2004年1月28日。メールマガジン「全部1円ッ!?」は、某出版社がトップページで紹介してくれたのと、メルマガコンサルタント平野友朗さんのご指導とで、見事、まぐまぐ新着1位を獲得することができた。楽天ブログでもたくさんの人が「登録しました」と言ってくれた。1位になりましたと報告したら何人もにおめでとうと言っていただけてまさに涙が出るほどうれしかった。

 気づいたらメルマガ界や起業家の有名人と親しくさせていただいていた。メルマガ「平成・進化論」の鮒谷さんは超多忙にも関わらず、私に会って情報起業のノウハウを教えてくれた。どうして私と会ってくださったんですかと聞くと「ハブ」だと思ったからだと言った。彼は私の後ろに作家や出版社の方々との繋がりを見て興味深く思ったという。

 その後もブログやメルマガを書く多くの方が興味を持つ出版の世界のプロで、かつ30代女性だった私は、あちこちで珍重されて、トクをした。男が多い中にに女が飛び込めばモテるし、起業家ばかりのところに作家が飛び込んだから目立ったのである。

 メルマガ創刊の際、多くの方にメルマガやブログで宣伝していただけたことにも驚いた。全く面識ない方から「私のメルマガでも宣伝しておきました」とメールをいただいたりもした。

 今まで孤軍奮闘していた感のある私のPR活動は、ネットを通して大勢の応援してくれる人に囲まれ、急激に温かな空気に満ちていった。

 ネットで応援してくれた方々は、私のファンというわけではなかった。けれど自然と手を貸してくれた。ネットの中では、常に誰かが何かを宣伝したがっていて、それに手を貸せば、巡り巡って自分のところに戻ってくる。そういう意識が押しつけがましくなく流れていて私は感激した。

 まるで映画の「ペイ・フォワード」のようだった。自分が応援されたかったら先ず人を応援する。その大切さを私は知った。

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