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私は四十冊以上出しているのに、アマゾンでの最高ランクは124位だった。果たして1位を獲るにはどうしたらいいのだろう。
石井さんはメールマガジンでの効果的宣伝法や、ネットの社会での横の繋がりの必要性をセミナーで説いてくれた。そうすればお互いに宣伝したいものがある時に紹介しあって、協力することができるからだという。
今までたったひとりで自著の宣伝をしていた私には、目からウロコの言葉だった。
内藤みか(ないとう・みか)
1971年生まれ。作家。著書54冊。自著を売るためにネットを駆使しまくる日々。
公式HP
http://www.micamica.net
メールマガジン
『別れても、バカな人』
出版社:幻冬舎
発行:2002年6月
価格:1470円(税込)
*2005年2月幻冬舎より
文庫版も発売されました。
ネットの世界では頻繁にセミナーの宣伝が行われているということを、私も知っていた。でも全く知らない人のセミナーに行くのは勇気が必要だった。
それに会費は1万円以上もした。どんな人がいるのだろう。怖くてたまらなかった。その日(2003年12月9日)はセミナー後に石井さんの出版記念パーティーが新宿の高層ビル開催されるのでそちらも思わず申し込んだ。
出版社の人がいらしているかもしれないし。知人が心配して、「さっきタロットで占ったら“テロに遭う”と出た。危険だからやめておけ」とまで言ってきた。一瞬怖くなってキャンセルしかけたが、思い切って出かけた。
私はその前の年「あなたを買った夜」を出版した際、100人以上が集まる盛大なパーティーを開いたり、自力で100社以上にプレスリリースも送った。結果20誌以上の媒体に取り上げてもらった。
なのにアマゾンでは6000位と惨敗だった。最高位は「別れても、バカな人」の124位だけれど、それは読売新聞に1/8面広告が載ったからだった。だからアマゾンランキングが上がる秘訣を、喉から手が出るほど欲しがっていたのである。
石井さんのセミナーには数十人の人が集まっていて、その注目の高さが窺えた。ほとんどが男性で、私みたいに普通のワンピースを着た、OLではなさそうな女は、明らかに浮いていた。石井さんはセミナーの様子をビデオ撮りしていて、これもおそらくネットで売るのだろうなと考え、商売上手だなと感心した。
石井さんはメールマガジンでの効果的宣伝法や、ネットの社会での横の繋がりの必要性をセミナーで説いてくれた。そうすればお互いに宣伝したいものがある時に紹介しあって、協力することができるからだという。
そしてセミナーに来ていたメルマガ界の要人を紹介していた。私はその二人の顔を絶対忘れるものか、と記憶に叩き込んだ。