学術情報システム構築検討委員会、電子ブックメタデータ共有サービス正式公開など 日刊出版ニュースまとめ 2024.10.04

Text to Image by Adobe Firefly Image 3 Model(構成参照+“本棚に詰まった大量の本と、階段のあちこちにも散らばった大量の本”+生成塗りつぶし“階段を上っている白黒猫”)
noteで書く

《この記事は約 11 分で読めます(1分で600字計算)》

 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。

【お知らせ】出版創作イベント「NovelJam 2024」参加者二次募集中!! あなたの挑戦をお待ちしています。
https://www.noveljam.org/2024/10/10311/

【目次】

政治

中国、ネットニュースを集中摘発 世論統制強化〈日本経済新聞(2024年10月3日)〉

「有害図書」表記の行方、見直しては? 規制の仕組み、ネット時代とずれ〈中日新聞Web(2024年10月3日)〉

ひとことコメント

大半が有料会員限定なので詳細な内容は確認できていないのですが、東京で「不健全図書」が「8条指定図書」に改称されたことが他の地域にも波及し始めているということでしょうか?(鷹野)

国交省サイトに雑誌『チルチンびと』の写真が“無断”掲載…「あまりに非常識」出版社が著作権侵害で国を提訴〈弁護士JPニュース(2024年10月2日)〉

社会

意図せず不利な行動をさせるウェブの「ダークパターン」撲滅目指す組織設立、優良サイト認定制度の運用へ〈INTERNET Watch(2024年10月3日)〉

第12回 2000年代韓国漫画家の日本進出|深掘り!韓国漫画の世界〈新文化オンライン(2024年10月3日)〉

朝倉かすみさん 本で語り合う高齢者、小説に 読書はもっと自由でいい〈日本経済新聞(2024年10月2日)〉

Europe’s APACE: Only 1 in 4 Publishers Produce Accessible Ebooks(欧州APACE:アクセシブルな電子書籍を出版しているのは4社中1社のみ)〈Publishing Perspectives(2024年10月2日)〉

ひとことコメント

欧州アクセシビリティ法の施行が2025年6月28日に迫っているはずなのですが、いまだにそんな状態なのかと少し驚きました。(鷹野)

アニメ制作会社の「中間生産物」をいかにしてアーカイブし、未来に活用するか――トリガーの舛本和也氏が講演【デジタルアーカイブフェス2024】〈INTERNET Watch(2024年10月2日)〉

「ジャパンサーチ」の連携・活用がここまで進んでいたとは! デジタルアーカイブは「保存から利活用へ」【デジタルアーカイブフェス2024】〈INTERNET Watch(2024年10月3日)〉

JAROに寄せられた「広告への苦情」は50年分でどれくらい? 業種別、媒体別の傾向は?:「苦情の50年史」を公開〈ITmedia マーケティング(2024年10月2日)〉

年度末で図書館6→2に 突然の閉館方針に利用者ら反発 東京・清瀬〈朝日新聞デジタル(2024年10月2日)〉

ひとことコメント

導入予定の代替サービスは「市民限定の宅配サービスによる貸し出し」で、経費は1件あたり往復1000円×年間9万件と試算しているそうです。閉館そのものや代替サービスの是非はさておき、記事では電子図書館についてひとことも触れていないことについて、ちょっと「アレ?」と思いました。清瀬市は昨年、OverDriveを導入しています。物理的な貸出も否定はしませんが、電子を充実すると距離や時間の問題は解消しやすいはず――と思うのですが。(鷹野)

経済

OpenAI、9600億円調達 NVIDIAやソフトバンクGが投資〈日本経済新聞(2024年10月3日)〉

ブックオフ「続々閉店?」報道の裏で進む大変化 「本を売るならブックオフ」は次第に過去のものに | 街・住まい〈東洋経済オンライン(2024年10月3日)〉

第89回 在庫レス流通へ|いまいちど、本屋へようこそ〈新文化オンライン(2024年10月3日)〉

ひとことコメント

紙の本が、品切れがなく、欲しい時に手に入る世界がつくれないものだろうか。

ストア型PODならすでに可能です。ただし、Amazon、楽天、三省堂など印刷・製本の機械を自社で持っている書店だけが対応できる形になってしまいます。少部数増刷(ショートラン)なら以前、大日本印刷がトーハン桶川センターに「書籍デジタル製造ライン」を導入するという報道があったのですが、これはいまどうなってるのかな?(鷹野)

【報告】BuzzFeed Japanを退職しました(&次の職場からのお知らせ)〈てっけん(2024年10月3日)〉

シャープ公式X「中の人」が退職→コミチのマーケ責任者に–投稿は業務委託で継続〈CNET Japan(2024年10月3日)〉

日本に必要なことを考えたら出版業界を変革することだった話〈オタクペンギン(社長)@ラノベ編集者&経営者(2024年10月2日)〉

統計に表れない“数字” 出版不況 実像つかめるか(成相裕幸/ライター)〈静岡新聞DIGITAL(2024年10月1日)〉

技術

【.biz】想定以上に壊れた教育現場だからこそ。地道な改善を重ねたNEC渾身の「Chromebook Y4」〈PC Watch(2024年10月3日)〉

Amazon、従来からメモリを増量した8型タブレットの新型「Fire HD 8」〈PC Watch(2024年10月3日)〉

斑鳩町立図書館、図書館システムがコンピュータウィルスに感染〈カレントアウェアネス・ポータル(2024年10月3日)〉

ひとことコメント

コンピュータウイルスというか、ランサムウェアです。しかも新図書館システムの運用開始前日のこと。怖い、怖い。(鷹野)

これからの学術情報システム構築検討委員会、電子リソースデータ共有サービス「電子ブックメタデータ(国内)」を正式公開〈カレントアウェアネス・ポータル(2024年10月3日)〉

ひとことコメント

EBSCO、Kinoden、ジャパンナレッジ、Maruzen eBook Library、メディカルオンライン、openBDなどから収集・統合した国内電子ブックのメタデータを、MARC21形式で広く一般に提供開始したそうです。すごい。(鷹野)

本を出版したい人のためのAI編集者「エディー」 本の企画会議重ね、アイデアを具体化〈PressWalker(2024年10月3日)〉

イベント

日本電子出版協会「「軽出版者宣言」ーーやっぱり紙だった」 仲俣暁生氏〈オンライン/10月4日〉

日本出版学会 出版産業研究部会「「紙の本」とは何かを考える ―― 高橋文夫氏の『スマホ時代と「紙の本」』から」〈東京都千代田区/10月9日〉

日本出版学会 学会賞受賞記念講演会「明治後期における教育ジャーナリズムの実態と小学校教員にとっての意義」講師:ピーテル・ヴァン・ロメル氏(東京経済大学コミュニケーション学部)〈筑波大学東京キャンパス(東京都文京区)/10月9日〉

出版労連 第50回出版研究集会「ひろがる出版――デジタル化、コンテンツビジネス化が進む現在地から出版産業のゆくえを展望する」植村八潮×橋場一郎 など〈東京都文京区(オンライン併用アーカイブ配信あり)/10月11日、10月28日、10月30日〉

日本電子出版協会「JEPA著作権実務セミナー」池村聡弁護士〈オンライン/10月15日〉

日本出版学会 出版編集研究部会「科学読み物の企画・編集 ――〈岩波科学ライブラリー〉を中心に」報告:濱門麻美子(岩波書店)〈オンライン/10月16日〉

国立国会図書館「市町村における地域資料のデジタル化及びデジタルアーカイブ構築」〈オンライン/10月18日〉

日本電子出版協会「世界のブラウザが縦書きになった理由: もう一つの『EPUB戦記』」講師:下川和男〈オンライン/10月21日〉

特定非営利活動法人本の学校「本の学校出版シンポジウム2024 in 東京」本と地域をめぐる「あの話」(1)藤坂康司×栗澤順一×井之上健浩、(2)仲俣暁生×竹田信弥、(3)小島俊一×大井実×長﨑健一〈東京都千代田区・専修大学 神田キャンパス/10月27日〉

日本出版学会 学会賞受賞記念講演会「「プラットフォーム型雑誌」『ゼクシィ』の再検討 情報誌研究の可能性に着目して」報告:彭永成氏(桃山学院大学)〈オンライン/10月30日〉

電流協アワード受賞記念セミナー「ライトアニメ ~コミックの第三極へ~」〈東京都千代田区(オンライン併用)/11月1日〉

総務省「令和6年度 公的機関向けウェブアクセシビリティ対応講習会」〈オンライン/11月6日〉

日本出版学会「創立55周年記念講演会・祝賀会/第21回 国際出版研究フォーラム」〈日本出版クラブ(東京都千代田区/11月8日)・東京経済大学(東京都国分寺市/11月9日)〉

一般社団法人MANGA総合研究所「第5回 国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima ( IMART 2024)」〈アニメイトシアター(東京都豊島区・オンライン併用)/11月12日~15日〉

お知らせ

◆ HONꓸjp News Blog をもっと楽しく便利に活用するためのユーザー制度「Readers」に登録すると、週に1回届くHONꓸjpメールマガジンのほか、HONꓸjp News Blogの記事にコメントできるようになったり、更新通知が届いたり、広告が非表示になったりします。詳しくは、こちらの案内ページをご確認ください。

noteで書く

広告

著者について

About HON.jp News Blog編集部 1915 Articles
HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。
タグ: / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /

コメント通知を申し込む
通知する
0 コメント
高評価順
最新順 古い順
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る