経産省、書店活性化のための課題(案)を公表・パブコメを実施など 日刊出版ニュースまとめ 2024.10.05

Text to Image by Adobe Firefly Image 3 Model(構成参照+“本棚に詰まった大量の本と、階段のあちこちにも散らばった大量の本”+生成塗りつぶし“階段に座っている白猫”)
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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。

【目次】

政治

偽・誤情報対策で新たな検討会、総務省 10日初会合〈日本経済新聞(2024年10月4日)〉

全国で減少 書店が抱える経営課題をまとめ 支援検討へ 経産省 | 経済産業省〈NHK(2024年10月4日)〉

子どもたちが書店を知らず成長「強く懸念」…経産省が書店振興へ現状の課題まとめる〈読売新聞(2024年10月4日)〉

「関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)」を公表します〈経済産業省(2024年10月4日)〉

ひとことコメント

ちょっとまだ中身に目を通せていない段階ではありますが、現時点でわかっている懸念点について。いままでこの書店支援を強力に推進していた齋藤健氏は、石破茂新内閣で経産相から外れました。新経産相の武藤容治氏は、就任会見録を読む限り「書店」についてはひと言も触れていません。公式サイト内を検索してみたところ「書店」「本屋」に関する記述はゼロなので、恐らく「街の本屋さんを元気にするための議連」には入っていないものと思われます。だからこの課題(案)が出て、パブコメを募集したあとも政策の検討が行われるかどうか……まあ現時点では、間近に迫った衆議院選挙までの暫定内閣ではありますが。(鷹野)

社会

作家歴40年、法政大教授で芥川賞選考委員が新作小説で描くのは……ライトノベルやアニメで人気のあのジャンル〈読売新聞(2024年10月4日)〉

「自分の書評で、新刊を1500冊売ったこともありました」……ノンフィクション作品の紹介で人気を呼んだ「HONZ」の13年〈読売新聞(2024年10月4日)〉

「鹿島茂の息子として文化のために何ができるか考えたい」……書評サイトALL REVIEWSからシェア型書店へ、次男の思い〈読売新聞(2024年10月4日)〉

“ぽっちゃり女子”向け雑誌『la farfa』休刊「読者の情報ニーズが変化」11年に幕 今後はウェブやイベントで展開〈ORICON NEWS(2024年10月4日)〉

マンガを観る体験 欧米におけるマンガ展示の変化〈MACC – Media Arts Current Contents(2024年10月4日)〉

最大賞金10,000ドル! KADOKAWAによるグローバルな新人賞「ワードレス漫画コンテスト」開催決定!〈株式会社KADOKAWAのプレスリリース(2024年10月4日)〉

【調査結果を公開】デジハリ・オンラインスクールによるクリエイターと生成AIに関する意識調査|約58%が「活用したい」も懸念点が浮き彫りに〈デジタルハリウッド株式会社のプレスリリース(2024年10月4日)〉

〈ほにゃPress〉vol.00━2024.10.4〈版元ドットコム(2024年10月4日)〉

NHKネット配信月1100円、コンテンツ・負担は放送と同一〈日本経済新聞(2024年10月4日)〉

経済

小説の電子化が進まない理由〈hiroyama(2024年10月4日)〉

ひとことコメント

ここで語られているのは「“市場の”電子化率」について。要するに「売上」の話。私が「電子化率」と言うときは、紙だけでなく電子も出ているという「ラインアップ」ベースで考えているので、若干意味が違います。私の言う意味での「“ラインアップの”電子化率」は、恐らく小説ジャンルは比較的高めでしょう。レイアウトは複雑ではないし、リニアな読まれ方をする本だから、電子版を出すハードルは低いはず。電子版が出ていない場合は、作家が嫌がっているか、出版社(編集部)が嫌がっているか。前者の可能性のほうが高いかな。ただしそれは、市川沙央氏の訴えをきっかけとして、流れが変わったかもしれませんが。ちなみに私の試算では、2022年電子書籍(文字もの)市場446億円のうちライトノベル・ライト文芸は約333億円(約74.7%)です。ライトノベル・ライト文芸を除く113億円のうち、文芸はどれくらいなのか……。(鷹野)

「日本のコンテンツをもっと世界に」『DLsite』の翻訳サービス『みんなで翻訳』、3年で累計売上15億円を突破!〈株式会社エイシスのプレスリリース(2024年10月4日)〉

技術

Google、AI Overview内での広告掲載を正式にスタート。まず米国のモバイル検索から〈海外SEO情報ブログ(2024年10月4日)〉

デジタル未来構想から、日本社会に貢献する AI の実装を目指して〈Google Japan Blog(2024年10月3日)〉

イベント

日本出版学会 出版産業研究部会「「紙の本」とは何かを考える ―― 高橋文夫氏の『スマホ時代と「紙の本」』から」〈東京都千代田区/10月9日〉

日本出版学会 学会賞受賞記念講演会「明治後期における教育ジャーナリズムの実態と小学校教員にとっての意義」講師:ピーテル・ヴァン・ロメル氏(東京経済大学コミュニケーション学部)〈筑波大学東京キャンパス(東京都文京区)/10月9日〉

総務省「デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会(第1回)」〈オンライン/10月10日〉

出版労連 第50回出版研究集会「ひろがる出版――デジタル化、コンテンツビジネス化が進む現在地から出版産業のゆくえを展望する」植村八潮×橋場一郎 など〈東京都文京区(オンライン併用アーカイブ配信あり)/10月11日、10月28日、10月30日〉

日本電子出版協会「JEPA著作権実務セミナー」池村聡弁護士〈オンライン/10月15日〉

日本出版学会 出版編集研究部会「科学読み物の企画・編集 ――〈岩波科学ライブラリー〉を中心に」報告:濱門麻美子(岩波書店)〈オンライン/10月16日〉

国立国会図書館「市町村における地域資料のデジタル化及びデジタルアーカイブ構築」〈オンライン/10月18日〉

日本電子出版協会「世界のブラウザが縦書きになった理由: もう一つの『EPUB戦記』」講師:下川和男〈オンライン/10月21日〉

総務省「令和6年度『電子書籍販売サイト アクセシビリティ・ガイドブック』説明会」〈三菱総合研究所(東京都千代田区)およびオンライン/10月23日〉

特定非営利活動法人本の学校「本の学校出版シンポジウム2024 in 東京」本と地域をめぐる「あの話」(1)藤坂康司×栗澤順一×井之上健浩、(2)仲俣暁生×竹田信弥、(3)小島俊一×大井実×長﨑健一〈東京都千代田区・専修大学 神田キャンパス/10月27日〉

日本出版学会 学会賞受賞記念講演会「「プラットフォーム型雑誌」『ゼクシィ』の再検討 情報誌研究の可能性に着目して」報告:彭永成氏(桃山学院大学)〈オンライン/10月30日〉

電流協アワード受賞記念セミナー「ライトアニメ ~コミックの第三極へ~」〈東京都千代田区(オンライン併用)/11月1日〉

総務省「令和6年度 公的機関向けウェブアクセシビリティ対応講習会」〈オンライン/11月6日〉

日本出版学会「創立55周年記念講演会・祝賀会/第21回 国際出版研究フォーラム」〈日本出版クラブ(東京都千代田区/11月8日)・東京経済大学(東京都国分寺市/11月9日)〉

一般社団法人MANGA総合研究所「第5回 国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima ( IMART 2024)」〈アニメイトシアター(東京都豊島区・オンライン併用)/11月12日~15日〉

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