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株式会社バリューブックスは10月30日、同社の運営する会員制古本買取サイト「VALUE BOOKS」にて、新サービス「本棚スキャン」をリリースした。スマートフォンで本棚に並んだ状態の背表紙を撮影すると、誰でもその場でまとめて手軽に買取価格を調べられる。
バリューブックスは、買取金額をユーザーに対しオープンにすることによって、よりフェアな取引ができるようにすることを目指しているという。「VALUE BOOKS」ではこれまで、バーコードの撮影、もしくは、ISBNやタイトル名による検索で価格が調べられる「おためし査定」を提供してきたが、一冊ずつ入力するため手間がかかっていた。そこでこの「本棚スキャン」は、本棚を丸ごと査定できる仕組みを目指して開発された。
ただ、現状ではまだいくつかの技術的課題があるという。当メディアの取材によると、写真を自動で1冊ずつの画像に切り刻み、自動でOCRし、文字情報を抽出、データベースを検索する仕組みだが、本棚に立てられた一列に並んだ状態のみを想定しているため、二列同時に撮影したり、横向きに置かれていた場合などは、うまく査定できないそうだ。査定をする際は、キレイに並べてから一列ずつ撮影しよう。
また、背表紙の情報のみで判断するため、たとえば版が違うものや、単行本と文庫の区別はできないという。マンガのタイトルのように、デザイン化・デフォルメ化されたものや、数字の認識、英語の判別なども、現状では苦手とのことだ。その場合は従来どおり、ISBNやタイトルから1冊ずつ検索するしかない。
なお、注意書きには、「お試し査定」で結果が出ても、バリューブックスでは買い取れない場合があると書かれている。この点について尋ねてみたところ、「まだ、自信がない、というのが正直なところです」との率直な回答をいただいた。そのため、お試しで参考程度に査定してみてください、という前提になっているそうだ。
参考リンク
「VALUE BOOKS」公式サイト