マンガ家と創造性に富むプロが相互に刺激し合う生活拠点「Graphium House」1号拠点が今春オープン ~ トキワ荘プロジェクトのNEWVERYによるマンガ家支援新事業

Graphium House
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 プロのマンガ家を80名以上輩出してきた「トキワ荘プロジェクト」などを運営する特定非営利活動法人NEWVERYは3月5日、マンガ家と創造性に富むプロフェッショナルが一緒に住み相互に刺激しあう生活拠点プロジェクト「Graphium House(グラフィウム・ハウス)」をスタートし、1号拠点を2019年4月から高田馬場でオープンすることを発表した。

 Graphium Houseは、トキワ荘プロジェクトの新たなステージとして位置づけられるシェアハウスプロジェクト。入居対象者はマンガ家に加え、ウェブクリエイター、ソフトウェアエンジニア、アートディレクター、カメラマン、劇作家、俳優、数学者、料理人、芸人、建築家、空間デザイナー、YouTuber、フラワーアーティスト、アニメーター、声優、ダンサー、振付師、演出家、ミュージシャン、哲学者、研究者、数学者、小説家、プロダクトデザイナー、服飾デザイナー、ゲームクリエイター、ベンチャー起業家、事業開発マネジャーなど、業種職種は問わない。また、学生を含めた「そうなりたい」と願う若手人材も対象となる。

 マンガ家にとっては、マンガ家同士では得られない異分野での職業意識や事業展開の考え方、制作プロセスなどが学べる。マンガ家以外のプロにとっては、マンガ家が取り組んでいるキャラクター創造、ストーリー構成、ビジュアル表現など、総合的な表現創造の可能性を学べるとしている。
Graphium House また、NEWVERYが手がけるシェア型学生寮「チェルシーハウス」でのコミュニティ運営手法も活用し、コミュニティ・マネジャーによる入居者の目標管理とコーチングを定期的に行うことで、着実な成長をサポートするとしている。“オフサイト(off-site:現場を離れた場所で)”だからこその、予定調和でない自由な成長指向を入居者に促す。

 部屋は2階から4階の15室で、7~9.01平方メートル。うち5室はすでに、ウェブサイト制作事業などを営む株式会社モノサスが社員寮兼社内ラボとして活用することが決まっている。JR高田馬場駅から徒歩12分、西武新宿線下落合駅から徒歩7分。2018年にフルリノベーション済み。賃料は月6万9000円から7万3500円、共益費1万7500円(電気、水道、ガス、Wi-Fi、一部の消耗品費等含む)。

 なお、NEWVERYでは、2018年6月から人材紹介事業「Graphium Career」と受託業務事業「Graphium Works」を(記事)、9月からはマンガ家総合育成プログラム「Graphium School カレッジコース」の展開を始めている。これで Graphium は、「仕事を得る」「学ぶ」「住む」という3つの軸を通じて、未来のマンガ産業を担うクリエイターを包括的にサポートするマンガ家総合支援プログラムとなる。

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著者について

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HON.jp News Blog 編集長 / NPO法人HON.jp 理事長 / 明星大学デジタル編集論非常勤講師 / 二松學舍大学エディティング・リテラシー演習非常勤講師 / 日本出版学会理事 / デジタルアーカイブ学会会員 / 著書『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』(2015年・インプレス)など。
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