「W3Cでデジタルマンガの動的表現技法を実現するコミュニティグループ発足」「マワシヨミジャンプ」など、出版業界気になるニュースまとめ #356（2019年1月7日～13日）

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　2019年1月7日～13日は「W3Cでデジタルマンガの動的表現技法を実現するコミュニティグループ発足」「マワシヨミジャンプ」などが話題に。編集長鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。

国内

いま本をめぐる環境は、とてもよいのではないか〈マガジン航（2019年1月7日）〉

https://magazine-k.jp/2019/01/07/editors-note-40/
　「出版不況」は無意味な言葉だという仲俣暁生氏の論考。ソーシャルメディアを介して「本と出会うこと」は、私も非常に多いです。図書館や書店に毎日のように通っていた子供のころ、もし青空文庫があったらどうなっていただろう？

W3Cでデジタルマンガの動的な表現技法を実現するためのコミュニティグループが発足、マンガ家や編集者などの参加を呼びかけ〈HON.jp News Blog（2019年1月9日）〉

https://hon.jp/news/1.0/0/14943
　記事中にリンクしてある作例をご覧ください。こういうマンガの「動的な」表現技法を整理する目的のコミュニティグループがW3Cで立ち上がり、参加者を募っています。技術的な議論はせず、あくまで表現技法についての話が中心となるとのこと。日本語のメーリングリストもあります。

電子出版の世界を“アップデート”していこう～2019年の先の電子出版ビジネスを考える〈技術評論社（2019年1月10日）〉

http://gihyo.jp/design/column/newyear/2019/ebook-business-prospect
　毎年恒例の、馮富久氏による年頭所感。私の書いたいくつかの記事に触れられています。「売上数字や煽情的な記事にのみ踊らされるのではなく、新しい技術や体験に向き合いながら電子出版ビジネスの健全な成長に取り組みたい」という結び、良いですね。

Chromeブラウザの広告ブロック機能、7月9日に世界で有効に〈ITmedia NEWS（2019年1月10日）〉

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/10/news073.html
　昨年2月から北米と欧州でリリースされていた不適切な広告をブロックする機能が、ようやく7月9日から世界向けへの提供となります。いきなり音が出る広告や、ポップアップする広告、一定時間のカウントダウンが終わらないと目的のページが表示されない広告、モバイルで画面の30％以上を占めるような大きい広告などが対象です。問題がある広告が表示されるウェブサイトのオーナーには、Googleから改善通告が届くとのこと。誤タップを誘うような、動く広告も規制して欲しい……。

ジャンプ漫画を“拾って回し読み”できるアプリ「マワシヨミジャンプ」公開〈ITmedia NEWS（2019年1月10日）〉

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/10/news105.html
　位置情報連動で、近くに表示されたマンガを拾って読んだり、好きな場所へ置いて他の人に読ませられたりするアプリ。面白いアイデアだなと思ったら、「ジャンプアプリ開発コンテスト」の第1期入賞企画とのことです。マンガやアニメの「聖地」とも連携できそう。