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2018年12月10日~16日は「DAYS NEO開始7カ月で連載決定14人」「アメリカで使用済み音楽ファイルの転売は著作権法違反の判決」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。
国内
講談社「DAYS NEO」が正式オープンから7カ月の実績を公開 ~ 投稿数約3700作品、マッチング数220組、連載決定14人など〈HON.jp News Blog(2018年12月10日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/14628
開始から7カ月で「連載」の決定が14名というのがすごい。こういうマッチングが効果的であるというのを、しっかりと数字で示した形です。
ネットと相性のいいジャンルで、実用性・共感性・娯楽性を意識せよ ~ ダ・ヴィンチニュースの書籍ウェブプロモーション〈HON.jp News Blog(2018年12月11日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/14654
取材しました。現地から更新。「有料セミナーなので詳報は控えて欲しい」とのことだったため、ダイジェストでレポートしてあります。「東野圭吾さんクラスであっても、記事タイトルに著者名を入れても引きがない(記事への流入に効果がない)」など、記事には書かなかった興味深い話が盛りだくさんでした。
電子書籍と文豪の相性 東京報道部 川口 安子〈西日本新聞(2018年12月11日)〉
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/weather_vane/article/472164/
西日本新聞東京報道部で文化担当の記者が、2018年のこの時期まで「電子書籍には専用端末が必要だと思い込んでいた」というのだから驚きです。そういうフリした創作文ではないかと疑いたくなりました。ただ、専用端末が必要だと思い込んでいる人は、きっとまだ世の中にはゴロゴロしているのでしょう。普及はまだまだこれから!
書籍・雑誌への軽減税率適用「引き続き求める」 出版4団体が声明発表〈産経ニュース(2018年12月14日)〉
https://www.sankei.com/life/news/181214/lif1812140036-n1.html
引き続き軽減税率適用を求めるのはいいと思いますが、そのために「有害図書」を自ら線引きするような真似はやめていただきたい。ちなみに「全ての国民が書籍・雑誌等の出版物に広く平等に触れる機会を持つこと」というのは、図書館の役割では……?
海外
米上訴審で使用済み音楽ファイル転売は著作権法違反の判決、出版業界も安堵〈HON.jp News Blog(2018年12月14日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/14665
仮にユーザーが所有するデバイスから音楽ファイルを完全に削除したとしても、アナログレコードと同じような権利消尽(First sale doctorine)は起きない=著作権侵害にあたるという上訴審判決。2011年のサービス開始直後に訴えられ、「裁判で勝利したら、電子書籍部門も立ち上げる」と宣言していたそうです。2013年の地裁判決で敗訴し、営業活動は停止したものの、法人格とビジネスモデル特許は生きていたとのこと。過去記事はこちら(↓)。
https://hon.jp/news/1.0/0/3581
https://hon.jp/news/1.0/0/4258
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