カナダの書籍チェーン店CEOがアマゾンを批判、米進出は保留

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 国内に200店舗を展開するカナダ最大の書籍チェーン店CEOがビジネスTV局に出演し、アマゾンの市場独占戦略を批判した。

 インディーゴ・ブックス&ミュージックのヘザー・ライスマンCEOは、BNNブルームバーグのインタビューに答え、「アマゾンの非競合戦略は度を過ぎてひどい。どんな商品でも、勝手に自分たちで作ってしまう」と発言した。「さらに、競争させないように市場にお金を落としている。アマゾンに立ち向かうのは難しい」とも。

 インディーゴは今年アメリカにも初の店舗をオープンし、Eコマースでアマゾンと争う姿勢をこう説明する。「我々はどうビジネスを展開し、どう配達するかを根本的に変えようとしている。もちろん本を売ることが基本だが、インディーゴはアマゾンと競合するのではなく、アマゾンに対するバランスをとる商売だと考えている」と発言。

 アマゾンはこの批判に対し「我々の競合相手はお客様が買い物する全てのオンライン店と実店舗を含む。アマゾンが参加しているリテール市場は全体で25兆ドル規模で、地球全体で見ればアマゾンはその1%にも満たない。まだまだ大半の売り上げは実店舗で行われている」とEメールでコメントを出した。

 インディーゴは今年、第2四半期の同店舗売り上げが平均8%減少した。ライスマンCEOは「ご存知のように弊社は数年前、大きなシフトに取り掛かった。当初それで成功したのがここにきて壁に当たっている、つまり、予想したほどリテールの状況は変わらなかったということだ」

 店内で販売するグッズの魅力が薄れてきているとの指摘に、インディーゴは新たに chief creative officer を迎え、来年からインディーゴのブランドを高める商品を並べる予定だ。ライスマンCEOは、アマゾンでは見つからない商品にフォーカスし、アメリカ市場への進出はひとまず控えるという。

参考リンク

BNNブルームバーグの記事(インタビュー映像あり)
https://www.bnnbloomberg.ca/indigo-is-not-a-competitor-to-amazon-heather-reisman-1.1354845

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About 大原ケイ 228 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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