米業界誌がセルフ・パブリッシング本の有料書評サービス開始

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 毎月セルフ・パブリッシングの動向を追う業界誌「パブリッシャーズ・ウィークリー」傘下のウェブサイトである「ブックライフ」が、セルフ・パブリッシングで本を出した著者を対象に有料の「BookLife Reviews」という書評サービスを開始した。

 書評はパブリッシャーズ・ウィークリーのレビュー担当者が書くが、本誌のレビューとは一線を画す。これはセルフ・パブリッシングで本を出した著者に対し、定評ある書評家による判断を仰げるようにするサービスで、各ジャンルの専門知識のある者が担当する。

 本誌のレビューは書店や図書館向けに200~250ワードで書かれているが、新サービスのレビューはこれより長めの約300ワードぐらいで、読者を念頭に書かれるという。著作は漏らさずレビューを書くが、これを本誌の BookLife の付録としてつけるかどうかは選べる。レビューには4〜6週間を要し、本誌のレビューにも無料で申請できる。料金は、納期6週間では399ドル、4週間では追加100ドル。

参考リンク

パブリッシャーズ・ウィークリーの記事
https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/81586-booklife-launches-paid-review-service-for-self-pubbed-books.html
BookLifeのFAQ

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著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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