作家vs.書店組合、出版社vs.作家エージェント、Kindle上での個人出版台頭で米国の出版プレイヤーたちが同士討ち

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【編集部記事】昨年から始まった電子書籍端末「Kindle」上での個人出版ブームの影響か、ここにきて米国の出版プレイヤーたちの混乱ぶりを伝えるニュースが増えている。

 たとえば現地時間5月20日、電子書籍推進派として有名な作家であるJ.A. Konrath氏が自身のブログで「独立系書店オーナーたちが、私がAmazon社の電子出版レーベル経由で新作を出版することを逆恨みし、販売ボイコット運動を企んでいるらしい」と告白。従来ではほとんど考えられなかった、作家vs.書店組合という騒動に発展している。

 一方、英Bookseller.comサイトは同日、大手出版社のRandom House社が、Kindle上で作家の旧作を直接Kindle上で出版させた作家エージェントSonia Land氏への報復として、Land氏が契約する別の作家と手を結び、作家エージェント抜きでKindle出版したとの報道がされた。背景に、出版社と作家エージェントたちの間で現在起こっている電子書籍ロイヤリティ問題がある模様。

 そのような混乱の中、現地時間5月22日、Amazon社について別の報道が出ている。Time-Warner Book Group社の元CEOで作家エージェント会社の経営者でもある出版業界ベテランのLarry Kirshbaum氏を、Amazon社が出版社部門強化のためヘッドハントした模様だ。【hon.jp】n

問合せ先:J.A. Konrath氏のブログ( http://jakonrath.blogspot.com/2011/05/indie-bookstores-boycott-konrath.html

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