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【編集部記事】米New York Times紙の報道によると、ソニー現地法人のSony Electronics社(本社:米国カリフォルニア州)は現地時間の13日に、同社が普及推進してきた電子書籍ファイルフォーマット「BBeB」から完全撤退し、「ePub」形式へ完全移行することを発表する模様。
BBeB形式はソニー独自のXMLベースの電子書籍ファイルフォーマットで、2004年に日本国内で発売された電子書籍端末「Librie」で初登場。その後米国で発売された電子書籍端末「Sony Reader」シリーズでも標準ファイルフォーマットとして改良・継承されていたが、出版業界での認知度は今ひとつだった。一方のePub形式は、米国の電子書籍標準化団体のひとつであるIDPF(本部:米国ニューヨーク州)が普及を進めるXHTML+CSSベースの電子書籍ファイルフォーマットで、最近ソニーはこのePub形式への移行を積極的に進めていた。
なお、ソニーでは、DRMについてもAdobe製のADEPT(Adobe Digital Editions Protection Technology)方式に切り替える模様だ。
記事によると、今回の発表はAmazon.comの独自ファイルフォーマットへの対抗処置としての意味合いが強いとのこと。【hon.jp】n
問合せ先:米New York Timesの記事( http://www.nytimes.com/2009/08/13/technology/internet/13reader.html )