フランスの作家団体Sofia、EU司法裁判所の判決を受け、20世紀の商業書籍のデジタル化作業を見合わせ

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【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、EU司法裁判所(本部:ルクセンブルク大公国)が先週、フランスが2012年に施行した「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律(Loi relative à l’exploitation numérique des livres indisponibles du XXe siècle)」を違法であるとの判断を下した件について、作家団体Société Française des Intérêts des Auteurs de l’écrit(以後:Sofia)が同プロジェクトへの参加を見合わせたとのこと。

 Sofiaは、フランス文科省が認定しているもっとも大きな作家団体。フランス国内では2012年から同法が施行され、2000年12月31日以前に出版された書籍で現在流通していない作品を、文化省認定団体が電子化権を強制取得し、電子化権を発行元出版社・フランス国立図書館にライセンスできるようにした。それを受けSofia側も協力団体になることを表明し、書店組合Cercle de la Librairie(本部:フランス・パリ市)が絶版書の電子書籍化を行なう仏ベンチャープロジェクト「FeniXX」を開始していた。

 EU司法裁判所では先週、2名からのフランス人作家の訴えを支持し、強制取得(Opt-out)型ではなく、任意登録(Opt-in)方式であるべきとの判断を下している。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/economie-du-livre/europe-ebooks-reedition-des-livres-indisponibles-la-sofia-reduit-la-voilure/

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