EUの電子書籍VAT税率問題が再び混迷状態に、EU司法裁判所「紙書籍と同等にすべきではない」と判断

【編集部記事】英The Booksellerによると、EU司法裁判所(本部:ルクセンブルク大公国)が現地時間3月7日、欧州委員会が加盟国に対して紙書籍同等の税率まで下げるよう促す方向で審議を進めている件について、「紙書籍と同等にすべきではない」と判断を下したとのこと。

 これはポーランドの市民団体から紙書籍/電子書籍のVAT率差について「公正か」との司法判断を求められていた件について回答したもので、「電子書籍・電子新聞のVAT税率は、ECサービスの枠内で今後議論されるべき問題」とし、紙書籍とは別枠で議論されるべきとのこと。

 欧州委員会はもともと、紙書籍は「文化財」で電子書籍は「電子サービス」としていたため、後者の税率は高くあるべきとしていた。しかし、昨年末にその方針を一転し、加盟国に対して紙書籍同等の税率まで下げるよう促す方向で審議を進めている。今回のEU司法裁判所の判断は、再びその審議に大きな影響を与えるものと予想される。【hon.jp】

問合せ先:The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/european-court-rules-e-book-vat-cannot-be-reduced-500211