米国著作権局「音声読み上げに対応しない電子書籍DRMは、クラックしてもOK」との公式見解

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【編集部記事】米国著作権局は現地時間の7月26日、デジタルミレニアム著作権法(通称DMCA)の“適用除外”対象リストを更新し、音声読み上げに対応しない電子書籍DRMをクラック(排除・迂回)することも、そのリストに含めた。

 DMCAは米国著作権法を改正・補完するために2000年に施行された法律で、主にデジタル著作権に関する追加規定が中心となっている。大企業による乱用を防ぐために、米国著作権局は3年置きにこのDMCAの“適用除外”リストを更新・発表することが義務づけられており、今回の更新でついに電子書籍DRMについても明文化されることになった。

 公式発表によると、作品に音声読上げ版などが提供されていない場合、それを阻害する電子書籍DRMを排除・迂回することは著作権違反にならないとしている。さらに、その目的/対象者もあえて明文化されていない。結果「音声読み上げを阻害する」電子書籍DRMなら、目的が何であれ、たいていのケースではクラック行為そのものについては合法扱いとなるようだ(注:違法コピー行為を合法としたものではない)。【hon.jp】n

問合せ先:米国著作権局の発表( http://www.copyright.gov/1201/2010/Librarian-of-Congress-1201-Statement.html

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