電子時代の印税をめぐる著者vs.出版社の戦い、Amazonと大手出版社Random Houseの間で有名作家の取り合い騒動

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【編集部記事】米国内で今週、電子書籍をめぐってAmazon社(本社:米国ワシントン州)と大手出版社Random House社(本社:米国ニューヨーク州)の間で有名作家の取り合い騒動が勃発した。

 騒ぎの発端となったのは、米英の有名作家約700名をクライアントに持つ辣腕エージェントのAndrew Wylie氏だ。今週、もともと大手出版社が提示する電子書籍の印税率の低さに批判的であるWylie氏は、複数作家の既刊書の電子書籍化をAmazon社に許諾。これを受け、Random House側が出版契約違反を主張し、Amazon側に対し法廷闘争も辞さないと警告文を送り、並行してWylie氏との取引関係も断つことを宣言した。

 Random House社は2000年前後の第一次電子書籍バブル時に、電子書籍出版社のRosetta Books社を相手に同じような法廷闘争を仕掛けたことがあり(そのときはRandom House側が敗訴)、今回も同じ展開になるのか、米国の電子書籍関係者たちはこの話題で持ち切りのようだ。【hon.jp】n

問合せ先:TheBookseller.comの記事( http://www.thebookseller.com/news/124089-random-house-says-it-will-no-longer-deal-with-wylie-agency.html

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