電子時代の印税をめぐる著者vs.出版社の戦い、著者団体The Author’s GuildがWiley社の契約改訂を非難

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【編集部記事】米国の作家団体The Authors's Guild(本部:米国ニューヨーク州)は現地時間の6月10日、学術出版社大手のJohn Wiley & Sons社(本社:米国ニュージャージー州)が一部の著者たちに打診中の契約文見直しについて、非難の声明を発表した。

 問題となっているのは、John Wiley & Sons社が同社のBloomberg Pressレーベルの著者たちに打診した契約変更の内容。Authors's Guild側の調査によると「売上そのものについての定義が変更されており、著者への支払が実質50%減ることになる」「オンデマンド出版については売上高の5%しかロイヤリティがもらえないことになっている事に加え、制約もまったくないため、タダ働き同然になる」とのこと。

 電子書籍ブームに沸く米国の出版業界では、今年に入り電子書籍の出版契約について激しい論争が起こっており、今回の騒ぎもその駆け引きの一部のようだ。【hon.jp】n

問合せ先:The Author's Guildの声明文( http://www.authorsguild.org/advocacy/articles/wileys-deceptive-letter-to-bloomberg-press.html

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