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PhotoshopやPDFの開発元である米Adobe Systems(本社:カリフォルニア州サンノゼ市)は現地時間の18日、Flashの開発元で知られる米Macromedia社(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ市)を約34億ドルで買収することを明らかにした。
電子ドキュメントとWebアニメーションのナンバーワン企業同士が一緒になることで、電子書籍の分野にも今後多大な影響を与えるのは必至。欧米などでは、もともとAdobeのAdobe eBook形式もしくはPDF形式で電子書籍が制作されるケースが一般的だったが、Webやアニメーションの分野ではMacromedia社のFlash陣営の牙城をなかなか崩せずにいた。
今回の買収により、Adobe側はFlashコミュニティをまるごと手中にすることになり、ついにネットアニメーションの分野にも本格的に参入してくることが予想される。たとえば、Macromedia社が昨年発売した、PDFドキュメントをFlash形式でブラウザ表示させる「FlashPaper」のようなかたちで、PDFとFlashを融合させることも予想される。
なお、Macromedia社の買収は今年秋には完了する模様。Adobe社は現在、Microsoft社に次ぐ世界第2位の売上規模を誇るPCソフトウェア企業で、買収完了後の規模や収益予想については追って発表を行うとのこと。
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Adobe社の本件に関するプレスリリース(英文)