武漢の作家が封鎖された都市での体験を綴った本の海外版が標的に

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 中国・武漢在住の小説家、方方(Fang Fang:ファンファン)が60日間に渡る都市封鎖の体験をブログに綴ったものが英訳され、出版される運びとなった。だがそれを知った中国の人々から様々な脅迫を受けていると、英デイリー・メール紙が伝えている。

 方方(本名:汪芳)は2010年に魯迅文学賞を受賞、「風景」「琴断口」、映画「風水」の原作となった「万箭穿心」などの作品がある。(日本語では『コレクション中国同時代小説』2に「落日 とかく家族は」が収録されている。)

 「封城」というタイトルのブログは、リアルタイムで多くの中国人に読まれていたが、感染情報を隠蔽したと中国政府に対する批判も含まれ、事実と異なる2次情報が多いなどの批判もある。「Wuhan Diary」の題で英語に翻訳された電子版がアマゾンから、紙版がハーパーコリンズから6月に緊急出版される。

 方方氏は、「本の印税はすべて、新型コロナウイルスの治療にあたり命を落とした医療関係者の家族に寄付する」としている。

参考リンク

英デイリー・メールの記事
https://www.dailymail.co.uk/news/article-8216929/Wuhan-author-faces-death-threats-publishing-forbidden-diary-West.html
Hong Kong Free Pressの記事

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About 大原ケイ 284 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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